「赤旗」2015年9月11日付
日本共産党の小池晃副委員長は9日、ラジオ日本の番組「岩瀬恵子のスマートニュース」に出演し、岩瀬キャスターと、自衛隊内部文書を暴露した国会論戦や、戦争法案反対運動のうねりについて語りました。
岩瀬氏が「驚いた」という米軍中枢幹部と自衛隊統幕長との会談記録について小池氏は、与党協議さえ始まっていない昨年12月の段階で夏までの法案成立を米軍幹部に約束していたこと、内部文書の存否を求めると防衛省側が会談記録の存在は認めながらも説明拒否したことを説明。「会談相手がアメリカで、その手前言えないということならば、この国はどうなっているのか、まるで植民地ではないかという問題になる」と国の姿勢を批判しました。
「どうやって内部文書を」との質問に、小池氏は「自衛隊の中も含めて、今の政府のやり方はおかしいという声の表れ」だと指摘しました。
「法案は、16日に可決成立といわれているが」との岩瀬氏の問いに、「そんなことは絶対にさせない」と力を込めた小池氏。高村正彦自民党副総裁が「国民の理解が得られなくてもやる」と述べたことに触れ、「これだけ議論してきても国民の理解を得られなかったと認めるもの。それでもやるというのは民主主義じゃない」と暴走を批判しました。
さらに小池氏は、戦争法案について憲法学者の大多数が「違憲」と指摘していることや、反対の声が空前の広がりになっていることを示し、「これは新しい民主主義を求める動きだ。民意を踏みにじった政権は国民から厳しい審判を受けることになる」と強調。「民主主義というのは主役は国民。その声に耳を貸せということを訴えて、必ず廃案にしたい」と話しました。