日本共産党 書記局長参議院議員
小池 晃

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虚偽答弁で紛糾・散会/年金情報流出 小池議員が追及/参院厚労委 派遣法改悪案の趣旨説明できず

2015年07月10日

「赤旗」2015年7月10日付

 参院厚生労働委員会で9日行われた日本共産党の小池晃議員の質問で、年金個人情報流出問題をめぐる日本年金機構の水島藤一郎理事長の虚偽答弁が明らかになり、委員会が紛糾しました。そのまま散会となり、労働者派遣法改悪案の趣旨説明ができなくなりました。同趣旨説明は14日に延期され、委員会の審議入りは16日以降になる見通しです。

小池氏が取り上げたのは、個人情報が流出していたにもかかわらず、機構が「流出していない」と2449人に虚偽回答していた問題です。機構はこれまで、情報流出問題の公表も国会報告もせず、虚偽回答した人には管理職らだけで内密に訪問し、謝罪して済ませようとしていました。

小池氏は、機構の2015年度事業計画で「事務処理誤り等の公表」と題した方針で、毎月の定例報告で公表することはもちろん「お客様に相当の影響を与える恐れがあるものは迅速性を確保するため、本部やブロック本部などで公表する」と明記していることを指摘。「ルール違反ではないか。迅速に報告するとしている。影響を与える事態ではないか」とただしました。

水島氏は「確かに対象件数が多い場合は個別開示とある。従って速やかな開示を検討すべきだ」とのべ、ルール違反を認めました。

水島氏は他党の質問に「機構のルールでは毎月末の定例報告で公表する」と答弁していたため、小池氏は「先の答弁が間違っていたことになる」と批判。他党からも批判の声が上がり、水島氏は答弁に立つことができず委員会は散会しました。

速記録を読む

○小池晃君 日本共産党の小池晃です。
年金問題ですが、今回の説明誤りの経過について何で公表しなかったのかという午前中の質疑がございまして、理事長は、次回の定例報告は七月末なのでそのときにと、ルールどおりにやっておりますという答弁をされました。
〔委員長退席、理事羽生田俊君着席〕
しかし、日本年金機構の二十七年度計画を見ると、「事務処理誤り等の公表」として、毎月の公表とは別に、なお、お客様に相当の影響を与えるおそれのある事務処理遅延等については、迅速性を確保するため、本部による公表に加えて影響のある地域においてもブロック別により公表するとされております。
ルール違反じゃないですか。月次報告以外にちゃんと迅速に報告すると出ているじゃないですか。
影響を与える事態じゃないですか。ルール違反じゃないですか。

○参考人(水島藤一郎君) 確かに、対象件数が多い場合には個別開示をすべきというルールがございます。
それで……

○小池晃君 違う。

○参考人(水島藤一郎君) いや、そういう意味で、当初こういう件数になるというふうに認識をいたしておりませんで、そういう意味では速やかな開示も検討すべきだというふうに考えております。

○小池晃君 駄目ですよ、これじゃ。さっきの答弁間違っているんだから。

○理事(羽生田俊君) 速記を止めてください。
〔午後二時五十八分速記中止〕
〔理事羽生田俊君退席、委員長着席〕
〔午後三時十七分速記開始〕
○委員長(丸川珠代君) 速記を起こしてください。
暫時休憩いたします。
午後三時十七分休憩

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 午後四時十分開会
○委員長(丸川珠代君) ただいまから厚生労働委員会を再開いたします。
本日はこれにて散会いたします。
午後四時十分散会

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