赤旗2025年3月13日付
日本共産党の小池晃書記局長は10日、国会内で記者会見し、今国会への提出見送りが与党内で検討されている年金制度改革関連法案について、「マクロ経済スライドという、物価上昇分すらカバーせずに年金が自動的に減り続ける仕組みを温存するもので反対だ。今国会に提出すべきではない」と強調しました。
同法案は、与野党が今国会で特に重要と位置づける「重要広範議案」の一つに指定していますが、国民負担増を含む同法案の提出に自民党内で慎重論が高まっています。
小池氏は「重要広範議案ですら提出できないというのは今までにあまり例がない。政府の出そうとしている法案に重大な問題があることの証明だ」と指摘し、高額療養費引き上げの見送りなど「石破政権が社会保障の問題で泥縄的対応に陥っていることの一つの表れでもある」と批判。年金は国民的関心も極めて高いとして、政党間の「密室協議」ではなく、予算委員会などで「年金問題について集中的な審議を行い、国民の疑問に答えていくことが必要だ」と述べました。