「赤旗」2015年5月19日付
日本共産党の小池晃議員は、参院厚生労働委員会(12日)で、塩崎恭久厚生労働相が経済団体の社長朝食会で「残業代ゼロ」制度を創設する労働基準法改悪案を「とりあえず通すことだ」と発言した問題を追及しました。
塩崎厚労相は、朝食会で「経団連が早速(対象労働者の年収基準の)1075万円を下げるんだといったもんだから、まああれでまた質問がむちゃくちゃきましたよ」とのべ、「それはちょっとぐっと我慢していただいてですね、まあとりあえず通すことだと言って、合意をしてくれると大変ありがたい」と語っていました。
小池氏は、「発言を素直に理解すれば、(労働基準法改悪を)通したあとで年収基準の引き下げについては発言してくれ、ということではないか」と批判しました。
塩崎厚労相は、「(年収基準の引き下げについて)経営者はそう思っているかもしれないが、ぐっと我慢してください、発言するのをやめてくれ、といっているだけだ」と答弁。小池氏は、「それが小さく産んで大きく育てるということだ。結局、1075万円でとりあえず黙って通してください、ということだ」と批判し、「残業代ゼロ」法案を廃案にするよう求めました。