日本共産党 書記局長参議院議員
小池 晃

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11・3国会大行動 小池書記局長のあいさつ

2024年11月05日

赤旗2024年11月4日付

 日本共産党の小池晃書記局長が3日、国会前で開かれた「憲法変えさせない! 戦争反対! 今こそ平和と人権 11・3国会大行動」で行ったあいさつは次の通りです。

 


写真

(写真)あいさつする小池晃書記局長=3日、国会正門前

 総選挙では大きなご支援をいただき、ありがとうございました。沖縄1区ではオール沖縄の団結した力で、赤嶺政賢さんの宝の議席を守ることができました。残念ながら比例で共産党は、9から7議席へと後退しました。本当に悔しく申し訳なく思っております。次の選挙にむけ必ず巻き返しを、捲土(けんど)重来でがんばります。(拍手)

 

 選挙全体の結果は、前向きなものだと思っています。自民党、公明党を過半数割れに追い込みました。裏金問題を一昨年、「しんぶん赤旗」で暴き、2000万円の非公認議員への配布、これもスクープした共産党、その役割は大きかったのではないか、そのことは誇りに思っています。(「その通り」「そうだ」の声と大きな拍手)

 

 改憲勢力である自民、公明、維新、国民、さらに参政党、日本保守党。全部あわせても287議席で3分の2の310を割りました。改憲を直ちに発議できる状況を阻止したことは、ここで毎回、みなさんが「憲法に触るな」「憲法守れ」と言い続けた結果ではないかと思っています。ある新聞は「改憲論議は冬の時代を迎えた」と書きましたが、私たちにとっては春か夏の時代が来たと言いたいと思いますが、そんなに単純ではない。いろいろな形で巻き返しが起きるかもしれない。だから、今日のようなたたかいをこれからも日々広げていくことがとても大事になっていることを強調したいと思います。(「その通り」の声)

 

 この選挙結果は、日本の政治状況に大きな変化をもたらしています。これだけの与野党伯仲状態をつくりだした、みんなの要求を実現する可能性が広がったといえます。例えば、選択的夫婦別姓。石破首相は自民党総裁選のさなか、「やらない理由が分からない」とまで述べました。ならば、これは国会で、衆議院では力を合わせれば通せる状況ができたのではないでしょうか。企業・団体献金の禁止も多くの党が掲げています。軍拡増税には反対だ、そういう勢力も多数になっています。みなさんのさまざまな要求を一つに集めて、国会で政府に突き付け、実現していく、まさにたたかいの時代が幕を開けたのだと思います。今までの「自民一強」と言われたような強権的に数の力でどんどん押し通すこともできなくなった、彼らの手足を縛ったことは間違いありません。(「そうだ」の声)

 

 これからが、たたかいの出番です。声を上げれば政治は動きます。そういう状況をつくりだしたのは、まさにみなさんが投じた1票だということをお互いに確信をもって進んでいこうではありませんか。(大きな拍手)

 

 今日は、文化の日です。日本国憲法が公布された日です。この文化の日について、当時、参院議員だった、「路傍の石」などを書かれた作家の山本有三さんが国会でこうおっしゃっています。「憲法において、いかなる国もやったことのない戦争放棄を宣言した重大な日だ」「これは日本国民にとつて忘れ難い日であり、国際的にも文化的意義を持つ重要な日であるから、文化の日と名付けた」と。

 

 みなさん、この憲法9条の意味をいま一度、みんなでかみしめ、必ずこの憲法を守り抜く、指一本触れさせない、そういう決意を固めあおうではありませんか。

 

 これからがまさにたたかいの本番だと思います。みんなで声をあげ、政治を前に進めていきましょう。自民党政治の退場を求めた民意に応えて動くのか、それとも石破政権の延命に手を貸すような態度を取るのか、すべての政党にそのことが問われていると思います。11日から始まる特別国会のなかで、国会の論戦を通じてそのことを迫っていきます。

 

 政治を変える展望は一体どこにあるのか。今回の総選挙では、市民と野党の共闘で一定の成果をあげた地域もあります。私たちとしては、共闘の新たな発展の流れをつくるために全力をあげていきたい。それを進めていく大きな力はみなさんの声、世論と運動です。さらなるたたかいを広げていこうではありませんか。

 

 日本共産党もそのために全力をあげて奮闘する決意を表明します。

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