赤旗2024年9月16日付
日本共産党の小池晃書記局長と、たいらあやこ衆院北陸信越比例予定候補は15日、能登半島地震から8カ月が過ぎた石川県の輪島市と珠洲市を訪れ、被災地の現状を視察・調査しました。
輪島市で小池氏らは、鐙(あぶみ)史朗市議の案内でがれきの撤去など公費解体が進められている朝市通りを訪問。被災直後から地域医療の拠点として診療を展開している石川勤労者医療協会の輪島診療所近くで行われた懇談会にも参加し、被災者らの困りごとや要望を聞きました。
懇談会の参加者たちからは、9月末に終了する被災者の医療費窓口負担や介護保険の利用者負担の免除について、「延長してほしい」との声が次々と上がりました。大規模半壊した自宅を修繕し、輪島に住み続けるという参加者のひとりは「空き家だらけになった輪島に残った人たちがどう暮らしていくのか。今後、どう整備していくのかの市のビジョンが見えず不安」と語ります。
小池氏は「医療や介護の負担免除の延長は絶対に必要だ」と強調し、政府に要請していくと表明。「先の展望が見えないのは本当につらいことと思う。共産党は国会で被災地の声を全力で取り上げてきた。来たる総選挙では、『比例は共産党』と広げて、被災地の声を届ける国会議員を。そのためにも共産党を強く大きく」と呼びかけ、1人が入党を申し込みました。
珠洲市では、仮設住宅に住む「しんぶん赤旗」読者を訪問。被災地の困りごとに全力で取り組んでいくことを伝え激励しました。
市内で米づくりをする農家(70)は、地震で稲の作付け時期が遅れたことで収穫量が例年より減少する見込みだといいます。さらに、地震による地盤の隆起や沈下で水田に水が溜まらないなどさまざまな苦労があったとも語りました。
小池氏は「被災地でのくらしと生業(なりわい)の再建へ、政治の責任を果たすよう求めていく」と述べ、固く握手を交わしました。