赤旗2024年9月4日付
日本共産党の小池晃書記局長は3日、国会内で記者会見し、政治資金規正法違反で罰金などの略式命令を受けた薗浦健太郎元衆院議員の秘書が自民党・麻生派での裏金の存在を認める証言を行っていたとの「毎日」報道(2日付)について「麻生派での裏金づくりが明確になり、自民党ぐるみで裏金づくりが行われていたことがまた浮き彫りになった」と述べ、国会への参考人招致を求める考えを示しました。
小池氏は、麻生派の裏金については「赤旗」日曜版が昨年12月に、派閥パーティー券収入のキックバックを裏金として現金で議員側に渡していたとの関係者の証言をスクープしたと紹介。今年3月には麻生派の井上信治元万博担当相が2018年に派閥からのキックバック458万円を裏金化していたと報じていました。
小池氏は、今回の薗浦氏の秘書の証言が、麻生派で裏金づくりが行われていた動かぬ証拠となったと指摘。自民党総裁選に立候補している同派の河野太郎デジタル相が「クリーンにやってきた」と述べているものの「麻生派も含め裏金づくりをやってきた責任が問われる」と述べました。
小池氏は、今回の麻生派での裏金づくりの発覚や、20年からの4年間に「政治とカネ」の問題などで13人もの自民党議員が起訴されていることをあげ「本当に異常な事態だ。自民党全体が汚染されているということではないか」と指摘。一方、自民党総裁選では真相解明や企業・団体献金禁止の議論が全くなく、裏金議員を公認するかなど身内のかばいあいのような議論になっていると批判し、「やはり自民党政治を変えなければいけない」と強調しました。
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3日の衆院予算委員会理事懇談会では、日本共産党の宮本岳志議員が、予算委員会の閉会中審査で、薗浦元議員や秘書ら関係者の参考人招致を行うことを求めました。