赤旗2024年8月26日付
日本共産党の小池晃書記局長は25日、福島県いわき市議選(9月1日告示、8日投票)必勝へ同市内3カ所で街頭演説し、かんの宗長(64)=現=、塩きょう子(57)、四家(しけ)ともゆき(61)=ともに新=の3予定候補らとともに訴えたほか、「青年・真ん中世代交流集会」に参加しました。「定数37に50人以上が立候補見通しの大激戦だ。これからの頑張りが勝敗を分ける。支援を広げ抜いてください」と力を込め、二つの争点を訴えました。
第1は、物価高のなか、市民の命とくらしを守る市議会にできるかです。小池氏は、県内6割の自治体で給食費無償化が実現しているのに、いわき市では第3子からしか対象になっていないと指摘。7月議会で提案された「給食無償化」の意見書は自民・公明党の反対で採択されなかったと告発しました。
いわき市は積立金が県内13市でトップの493億円もあり、給食費全員無償化は11億円で可能なのに実現していないとして、これとあわせ、2歳までの保育料ゼロ、返済なしの奨学金制度拡充の「子育て支援三つのゼロ」や、高齢者の安心のため、積立金を生かしたバス無料や補聴器購入補助、国保税、介護保険の負担軽減などを「党2議席を今度は3議席に増やして実現しよう」と訴えました。
第2は国の政治に、いわきからノーを示せるかどうかです。
小池氏は、企業・団体献金を一切受け取らず原発マネーに無縁な共産党は、漁業者との約束を破って汚染水(アルプス処理水)の海洋放出を繰り返す国・東電に対し、ものを言う「確かな力」だと強調しました。
市議会ではインボイス制度導入延期、保険証廃止中止、国内の全原発廃止を求める三つの意見書も、自公の反対で採択されなかったと告発。意見書を独自で提案できる3議席確保を呼びかけ、党市議団の三つの役割を訴えました。
第1は、抜群の発言力です。この4年間で市議会での共産党の1人あたり一般質問回数は平均で12回と他会派の1・6倍で、給食無償化について14回の質問を重ねるなかで第3子からの無料を勝ち取ったと紹介しました。
第2は災害の被災者に寄り添い、救援・復旧へ頑張ってきた力です。党市議団が2019年の台風19号や昨年9月の大雨でも即座に現場に急行し河川の改修などを進めてきたことを訴えました。
第3は、原発ゼロで絶対にぶれない議席です。福島第1原発事故の賠償と救済を求める「いわき市民訴訟」と連帯して議会で国・東電の責任を追及し、東電から1人あたり8万円の追加賠償を勝ち取る力になったと指摘。汚染水海洋放出の「白紙撤回を政府に求めよ」と質問を重ね、市長が放出に反対を表明したと紹介しました。
住民の苦難軽減のため、市民の願い実現に奮闘する党市議団の3議席への前進で代表質問も可能にし、党市議団の「実現力」「チェック力」「発言力」を「グーンとアップさせよう」と、必勝を呼びかけました。