赤旗2024年8月25日付
日本共産党の小池晃書記局長を迎えた、「希望を語るつどい」が24日、福島市内で開かれました。小池氏は、会場いっぱいの参加者からの裏金、物価高・低賃金、原発、大軍拡問題など質問に詳しく答え、自民党政治と正面から対決してきた共産党躍進の重要性を訴えました。小池氏の「みんなで力合わせ、政治変えよう」との声かけに33歳の女性など3人が入党を決意しました。
「自民党政治を終わらせるにはどうしたらいいか」。小池氏は、岸田首相の自民党総裁選への出馬断念について「事実上の退陣表明だ。国民の怒りの広がりに追い詰められた結果だ」と指摘。追い詰める先頭に立ってきたのが、「赤旗」のスクープ、共産党の国会論戦、全党の草の根の頑張りだと訴えました。
共同通信の世論調査で、退陣は裏金事件からの「信頼回復のきっかけにならない」との回答が78%に上るとして、「退陣では解決しない」と指摘。総裁選候補者の誰一人として裏金事件の真相解明や企業・団体献金の禁止を口にせず、経済無策、「戦争国家づくり」推進、ジェンダー不平等の自民党政治は変わらないと批判しました。
そして小池氏は、「自民党内での表紙の取り換えでは解決しない。自民党という表紙そのものを取り換えなければならない」と強調しました。
「どうしたら原発をなくせるか」との質問も寄せられました。
小池氏は、福島第1原発事故で発生した汚染水(アルプス処理水)の海洋放出強行から24日で1年を迎えたことに触れ、地元漁業者は放出に反対し続けていると指摘し、同原発2号機では、溶け落ちた核燃料の「耳かき1杯分」の試験的取り出しですら失敗したとして、下請け任せの東京電力には、原発を動かす資格はないと告発。このままでは、汚染水は永遠に発生し続けるとして、自公政権の再稼働、原発新設の大暴走を許せば、「将来世代に深刻な負担を残す」と強調しました。
そして小池氏は、「最悪の高コスト」の原発を廃止し、エネルギー消費を4割減らし、石炭火力発電もやめて100%国産の再生可能エネルギーで電力の50%をまかなうことで2030年までに二酸化炭素(CO2)を60%削減する共産党の提案を紹介。石炭火力や原発に頼る自公政権は、100%国産の再エネを開発・導入できるチャンスを投げ捨てていると指摘しました。
そして、「メガソーラーや大型風力でなく、地域と共生できる再生可能エネルギーで254万人の雇用を生み出す。ここにこそ未来への希望がある」と訴えました。
自民党政治に代わる希望ある別の道を示し、誠実に共闘を追求してきた共産党が「強く大きくなれば政治は必ず変わる」と強調。共産党の議席増、来たるべき総選挙での躍進、市民と野党の共闘の再構築へ「ぜひ力を貸してください」と強く呼びかけました。