赤旗2024年7月28日付
日本共産党の小池晃書記局長をむかえた「党と語り合うつどい」が27日、大阪府八尾、豊中両市で開かれました。小池氏は、裏金、社会保障、暮らしと経済、大軍拡、万博、維新政治、未来社会―など多岐にわたる質問に丁寧に答え日本共産党への支持を訴えました。また、「みんなが幸せになる社会をつくるため一緒になってやっていきましょう」と参加者に入党をよびかけました。6人が入党を決意しました。
「大阪・関西万博は中止できるか?」
小池氏は、「できるかどうかでなく中止するしかない」と断言。(1)建設費が2350億と約2倍に膨張(2)海外パビリオン建設の大幅遅れ(3)運営費の赤字も住民負担に(4)会場の夢洲(ゆめしま)へのアクセスが2本だけ(5)メタンガスの爆発事故(6)ヒアリ発生(7)イスラエルの参加―など万博をめぐる数々の問題点を列挙しました。その上で、万博のテーマが「いのち輝く未来社会のデザイン」ならば、「メタンガスやヒアリなどからいのちと安全を守るためにも中止しかない」と主張しました。
小池氏は、大阪の維新・府市政が問題だらけの万博にまい進するのは、夢洲へのIRカジノ計画があるからで、そのためのインフラ整備を税金でやろうとするものだと指摘。「人の不幸でもうけるのがカジノ。府民から金を巻き上げ、アメリカのカジノ業界に回すだけ」と述べ、「能登半島地震の復旧・復興に全力を集中するためにも、大阪・関西万博は中止を」と訴えました。
「維新の政治を止めるためにはどうしたらいいか?」
小池氏は、▽憲法改悪の旗振り役を演じてきた▽政治資金規正法改定をめぐり企業・団体献金禁止に背をむけ自民・公明と談合し骨抜きにした▽通常国会では政府提出の法案61本のうち59本に賛成した―国会での維新の役割について告発しました。
また、維新の馬場伸幸代表が「共産党は日本からなくなったらいい政党だ」と発言したことを「民主主義を根本から否定する暴論だ」と批判。日本共産党を非合法化し弾圧し、侵略戦争に突き進んでいった戦前の歴史を語り、「共産党をなくすということはこういう歴史をくり返すということ。このような暴言がまかり通る日本にしてはならない」と強調しました。
最後に小池氏は、「自民党の悪いところを凝縮して受け継ぎ、自民党も言えないことを国会で主張し、共産党を攻撃して野党分断を図る」「自民党の別動隊であるだけでなく、最悪の『突撃隊』だ」と維新を厳しく批判し、「維新の野望を打ち砕く特効薬は『共産党』です。大阪でも日本共産党を躍進させよう」とよびかけました。
衆院選大阪小選挙区の内藤こういち14区予定候補、平川せつよ同8区予定候補がそれぞれ参加しました。