赤旗2024年7月18日付
日本共産党の小池晃書記局長は17日、定数7に10人が立候補する大激戦・大接戦の那覇市議補選(21日投票)で必勝を目指す上原やすお候補(64)=前=とともに那覇市内を駆け巡り、「党議席を5から6にし市民の願いが届く市政に。基地のない平和で豊かな沖縄への願いを、党派を超えて、やすお候補に託してください」と訴えました。
選挙戦は、日本政府が昨年以降5件の米兵による性的暴行事件を県に通報せず隠蔽(いんぺい)していたことに県民の激しい怒りが広がるなか繰り広げられています。
小池氏は「被害者のプライバシー保護のため」だとして隠蔽を正当化する日本政府に対し、「何の言い訳にもならない。何が『基地負担軽減』か。『国を守る』と言いながら少女の人権・尊厳を守れていない」と批判しました。
昨年12月の少女暴行事件が、名護市辺野古の米軍新基地建設のための「代執行」強行の4日前に発生したことを指摘。国が隠蔽に走ったのは、「新基地ノーの揺るがぬ民意を持つ県民の怒りを恐れたからだ。追い詰められているのは日米両政府だ。勝つ方法はあきらめないこと。新基地建設断固反対の、やすお候補必勝で日米両政府と対決し、民意のために頑張る玉城デニー知事を支えよう」と力を込めました。
デニー知事が表明した中学校給食無償化に向けた市町村への半額助成を巡り、「残り半額を那覇市が負担しようとしていない」と批判。やすお候補への一票で、子どもの貧困をなくす「三つのゼロ」(▽学校給食無償化▽子どもの国保税ゼロ▽高校卒業までの医療費無料化)や、高齢者「三つの安心」(▽補聴器購入費補助拡充▽70歳以上のバス・モノレール代割引▽公営住宅増設と家賃補助)を実現しようと訴えました。
自民党市議だった前那覇市議会議長が収賄罪で逮捕され、この事件に複数の自民党市議が関与していた疑惑に言及し、「賄賂で動く政治から市民の声で動く市政に。特効薬は金権腐敗と無縁の共産党だ。やすお候補勝利で清潔な市政を」と呼びかけました。
やすお候補は、米兵の性的暴行事件は「断じて許せない」と強調。「市民の暮らしを守り、『代執行』を許さず、新基地建設阻止へ頑張る」と力を込めました。