赤旗2024年7月17日付
日本共産党の小池晃書記局長は16日、国会内で記者会見し、米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)に米海軍のCMV22オスプレイが配備されるとの発表を受け、「ただでさえ多くの住民がオスプレイの危険に対する不安を高めている時に、配備まですることは絶対に許されない」と厳しく批判しました。
小池氏は、昨年11月に発生した墜落事故の原因が全く明らかになっていないにもかかわらず、米軍が今年3月にオスプレイの飛行を再開し、日本政府もこれを容認していると指摘。「本来なら、自衛隊機を含む全機の撤去が必要なのに、海軍のオスプレイを新たに配備するなど言語道断だ」と批判しました。
また、岩国基地は米軍厚木基地の空母艦載機移駐で、東アジア最大の航空基地となった上に、沖縄・普天間基地や東京・横田基地所属のオスプレイが相次いで飛来していることをあげ、さらなる基地負担の強化を強く批判しました。
小池氏は、米海軍の司令官が6月12日の米下院公聴会で、▽エンジンの動力を回転翼に伝達するクラッチの不具合で19件の事故が発生した▽クラッチ交換は2025年半ば以降▽昨年11月の墜落事故は「過去にオスプレイでは見られなかった重大な機械の故障」だった―と証言したことなどを指摘。「欠陥を抱えたままのオスプレイの配備は二重三重に許されない」と批判しました。
小池氏は、28日から始まる日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン24」に日米のオスプレイが大量参加することを指摘し、訓練中止を強く求めました。