赤旗2024年7月15日付
日本共産党の小池晃書記局長は14日、NHK「日曜討論」に出演しました。東京都知事選で浮き彫りになった課題について問われ、「現職知事が討論会から逃げ、都民に十分な判断材料を提供できなかった」と指摘。都知事選をたたかった蓮舫氏に対する今も続くバッシングを女性差別だと厳しく批判しました。
小池氏は、都知事選で応援した蓮舫氏が、働く人の手取りを増やすこと、東京都の巨大な財政力を神宮外苑の再開発などではなく全国一高い国民健康保険料引き下げなどに充てることなどを都民に訴えたと指摘。それに対して「選挙戦の中で、小池百合子氏は現職でありながら、討論会での政策論議から逃げ回った。メディアもそれを許した。こういうことでいいのかが問われている」と強調しました。
さらに、女性の政治参加について問われた小池氏は、各党が候補者や国会議員を増やすための目標を持ち努力することは当然だと主張。その上で、都知事選をめぐる蓮舫氏への「批判ばかりだ、怖い」などというバッシングを「怖くもなんともない。当然のことを主張してきただけだ」と批判。島根県の丸山達也知事が「なぜ女性が勢いよく物事の問題点を力強く指摘すると、バッシングを受けるのか。女性蔑視、差別に近い」との発言を紹介し「その通りだと思う。こういう在り方を根本的に見直さないと、いくら女性の政治参加をといっても進んでいかない」と強調しました。小池氏は、参院での女性議員の比率が26・4%に対して、衆院は11・0%となっていると指摘し、死票を生み、民意をゆがめる小選挙区制が「女性の国会議員の参入を妨げることにもなっている。選挙制度を比例代表中心の制度に改めていくことが必要だ」と主張しました。
小池氏は、沖縄県で発生した米兵による少女に対する性的暴行事件で、政府が沖縄県にも県民にも知らせていなかった問題や防衛省と自衛隊一体での不祥事で218人が処分された問題などで、岸田文雄首相が出席する閉会中の予算委員会の集中審議が必要だと主張。旧優生保護法を違憲とする最高裁判決が出たことをうけ「国会の責任として、被害に遭われた方の尊厳の回復と賠償を迅速に行う立法が必要。立法措置は、閉会中審査ではできないので、臨時国会を開くべきだ」と述べました。