赤旗2024年7月9日付
日本共産党の小池晃書記局長は8日、国会内で記者会見し、東京都知事選の結果について問われ、「蓮舫氏が自民党政治と小池都政を変えるという旗を掲げて立ち上がり、都民の声に耳を傾け、選挙政策を日々バージョンアップさせていったことは多くの都民を励ました」と述べました。
小池氏は、最終盤の応援演説に参加した際、これまでと比べて桁外れに多くの人々が集まっていたと強調。「ひとり街宣」がほぼすべての駅などで行われたとして「こうした取り組みは、かつてない」と指摘しました。また、SNS上で多くの著名人が蓮舫氏の支持を表明するなど新たな動きにもつながったとして、「こうした広がりは日本の民主主義の力を示すものとして、今後の東京と日本の政治を変える上で必ず大きな力となると確信している」と語りました。
同時に行われた都議補選では、日本共産党は9選挙区のうち五つ(うち府中は支援)で候補者を擁立し、都知事選挙と一体に、市民と野党の共闘という形でたたかったと説明。「党としては、2期8年の小池都政の問題点を明らかにし、同時に裏金自民党政治を終わらせ、都政の転換の方向を示す論戦に正面から取り組んだ」と述べました。
その上で、板橋区や府中市などでは過去のすべての選挙を通じて最高の得票だったと強調。板橋区は前回都議選の250%、府中は190%と大幅に得票を増やす大健闘だったとして、「来年の都議選では必ず議席を勝ち取りたい」と力を込めました。
さらに、「蓮舫氏が掲げた政策の実現と都議補選で日本共産党として訴えた公約の実現のために奮闘する。同時に岸田自公政権を退場させ、自民党政治を終わらせるために全力を尽くす」と決意を語りました。
都議補選で自民党が2議席の当選にとどまったことに関しては、都知事選では自民党が表にでないステルス選挙だった一方、補選は自民党公認でたたかったと指摘。「自民党に対する都民の評価、判断が示されている。2議席にとどまったということは、裏金政治をはじめとする岸田政権、自民党政治に対する都民の怒りがあらわれたものだ」と述べました。