赤旗2024年7月9日付
日本共産党の小池晃書記局長は8日、国会内で記者会見し、特定秘密のずさんな取り扱いが確認されたとして海上幕僚長が辞任の意向を示しているとの報道について問われ、「非常に深刻な問題だ。事態の徹底解明が必要で、トップが辞任するだけで済まされる話ではない」と述べました。
小池氏は特定秘密のずさんな取り扱いについて、「海上自衛隊だけでなく、陸上自衛隊、航空自衛隊、統合幕僚監部などでも、同様の問題が指摘されている。まさに自衛隊ぐるみで情報管理に大変な問題があったといわざるをえない」と主張。特定秘密を扱ってはいけない者に扱わせていたことをあげ、「なぜ、そんなことをしたのか。何が『秘密』かもわからない特定秘密保護法という根本的問題があるが、なぜ、こういう事態になったのかは、徹底的に解明しなければいけない」と指摘しました。
また、自衛隊では川崎重工業の巨額の裏金づくり問題や、パワハラなど数々の問題が起こっているとして、「43兆円の大軍拡というなかで、緩みが起こってきているのではないか」と指摘。「沖縄での米兵による性暴力事件を隠蔽(いんぺい)していたのではないかという問題も含め、重大な問題がこれだけ起こっている。閉会中の予算委員会での集中審議を求めたい」と述べました。