赤旗2024年6月28日付
皇位継承問題での衆参両院議長らによる各党・会派への個別の聞き取りが27日に行われました。日本共産党から小池晃書記局長、穀田恵二国対委員長、塩川鉄也衆院議員、岩渕友参院議員が出席しました。
小池氏は、政府の「皇位継承問題」有識者会議の報告に沿った論点で議論し、結論を得ようとする強引な進め方を批判。「各党各会派の意見を踏まえるというなら、進め方を白紙に戻して丁寧に意見を聞くべきだ」と求めました。
その上で小池氏は、政府有識者会議の報告の重大な問題として、天皇が男系男子によって継承されるべきことを「不動の原則」としていることを指摘。「憲法の規定に照らせば、多様な性を持つ人々によって構成されている日本国民の統合の象徴である天皇を、男性に限定する合理的な理由はない。女性だから天皇になれないのは憲法の精神に反する」として、女性天皇、女系天皇について正面から検討すべきだと主張しました。
また「天皇の制度は、主権の存する国民の総意に基づき議論、検討すべきだ」と強調。共同通信の世論調査で女性天皇を認めることへの賛同が90%にのぼっていることをあげ、「国民の代表である国会が、国民世論を無視することはありえない」と述べました。
今後の議論の進め方について小池氏は、国会として主体的な議論を進め、会議は公開し、議事録も公表するよう求めました。