赤旗2024年6月24日付
沖縄戦から79年の「慰霊の日」を迎えた23日、日本共産党の小池晃書記局長は、あかみね政賢衆院議員や党沖縄県議団とともに沖縄県糸満市各地の追悼碑や戦跡を訪れ、「沖縄を二度と戦場にしない」ためのたたかいへ決意を新たにしました。
小池氏は、米須(こめす)地域で、沖縄戦後、県民が戦没者の遺骨を拾い建立した「魂魄(こんぱく)の塔」に献花しました。
岸田政権は、糸満市を含む沖縄本島南部の遺骨混じりの土砂を同県名護市辺野古の米軍新基地建設の埋め立てに使うことを計画しています。
小池氏は、摩文仁(まぶに)の平和祈念公園内の「沖縄全戦没者追悼式」会場周辺で同計画に反対するハンガーストライキを行う、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんの元にも駆け付け激励。計画への県民の強い反対を一顧だにせず沖縄を訪問した岸田首相を批判しました。具志堅さんは首相に対し反対の声を伝えてほしいと期待を込め、小池氏と握手を交わしました。
また、「鉄血勤皇隊」として沖縄戦に動員され命を奪われた学徒らを追悼する「沖縄師範健児の塔」前で手を合わせ、沖縄戦時に避難場所となっていた周辺の自然洞窟(ガマ)でも平和の祈りをささげました。ガマには火炎放射器で焼かれたとみられる赤茶けた痕が生々しく残っていました。
小池氏は、沖縄県平和祈念資料館や、ひめゆり平和祈念資料館なども訪問。沖縄戦を主導した旧日本陸軍第32軍の牛島満司令官が自決に先立ち、「国体(天皇中心の体制)護持」「本土防衛」のために徹底抗戦の命令を出したことが旧軍の組織的戦闘の終結後も多くの犠牲者を生みだしたと怒りを込めました。
その上で、沖縄の陸自第15旅団がホームページに牛島司令官の辞世の句を掲載し、展示施設に軍服を飾ることは「旧軍を美化するもので断じて許されない。沖縄の軍事要塞(ようさい)化、辺野古新基地建設など沖縄を再び『捨て石』にしようとする岸田自公政権の政治を終わらせるため全力を尽くす」と力を込めました。