赤旗2024年6月4日付
日本共産党の小池晃書記局長は3日、国会内で記者会見し、4日の衆院政治改革特別委員会で採決が狙われる、自民党の裏金事件を受けて同党が提出した政治資金規正法改定案について、「このまま採決など許されない。国民の政治とカネに対する怒りをどう受け止めているのか」と断固反対を表明しました。
小池氏は日本共産党が、再発防止のためにパーティー券の購入も含めた企業・団体献金の全面禁止が必要だと主張してきたと強調しました。
日本共産党や立憲民主党、日本維新の会などの4党1会派が▽企業・団体献金の禁止▽政策活動費の廃止または領収書の全面公開▽政治家に会計責任者と同等の責任を負わせる措置―の3点で合意したにもかかわらず、「自民、公明、維新が合意した修正案からは、すっぽり抜け落ちている。とりわけ企業・団体献金の禁止の『き』の字もない中身だ」と批判。維新の馬場伸幸代表が「わが党の考えが100%通った」と語ったことに触れ、「1%も通っていない」と指摘しました。
政策活動費については当面2年間は今のままで、次の総選挙と参院選はこのままでやることになると指摘。領収書などを10年後に公表することについては「政治資金収支報告書の保存期間は3年。不記載などの罪に問われる公訴時効は5年。10年後の公開に意味があるのか」と語りました。
公明党の山口那津男代表が、自民党と「同じ穴のむじなには見られたくない」と発言したことを引用し、「自民党と公明党と維新の会は、同じ穴に入ってせっせと抜け穴づくりをしている」と批判。「徹底的に議論を続け真相解明をし、企業・団体献金の全面禁止の方向に向かうべきだ」と強調しました。