赤旗2024年6月3日付
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日本共産党の小池晃書記局長は2日、党7議席獲得がかかる大激戦の沖縄県議選(7日告示・16日投票)で、那覇市、八重瀬町、豊見城(とみぐすく)市、糸満市を駆け抜け、比嘉みずき(那覇市・南部離島区・定数11)、たまき武光(島尻・南城市区・同4)、セナガ美佐雄(豊見城市区・同2)=いずれも現=、上原トクイチロー(糸満市区・同2)=新=各予定候補らとともに訴えました。「共産党7人全員必勝で『オール沖縄』の議席を増やそう。支援の輪を広げに広げ、自民党政治を終わらせよう」と力を込めました。 (関連記事)
小池氏は、岸田自公政権の「代執行」による名護市辺野古の米軍新基地建設や沖縄の軍事要塞(ようさい)化強行を「絶対に許さない沖縄の心をはっきり示す選挙だ」と力説。「武力で平和はつくれない。軍隊が住民を守らないことは、沖縄戦の最大の教訓だ。反戦平和貫く共産党勝利で、基地のない平和の島沖縄を」と力を込めました。
沖縄振興一括交付金削減の沖縄いじめに手を貸し、企業・団体献金の全面禁止に背を向ける自民、公明、日本維新の会に「厳しい審判を下そう。カネで動く政治を民意で動く政治に変えよう。デニー知事を支える党7議席を絶対獲得し、学校給食無償化、高校卒業までの医療費無料化、バス・モノレール割引の敬老パス、パートナーシップ制度導入などの実現を」と呼びかけました。
各予定候補の訴え
那覇で比嘉みずき予定候補は、子ども医療費の無償化について、県民の声を粘り強く県政に届け、「オール沖縄」県政になって大きく前進したと指摘。「県民の声が政治を動かすことを学びました。今度は給食費無償化を」と訴えました。
玉城デニー知事が応援に駆け付け、自民党が沖縄県議選の結果に注目し、県議会の多数、2年後の「県政奪還」を狙っていると指摘。その理由は、沖縄県民が新基地建設強行など政府の圧力に対し不屈に抵抗し、選挙で民意を示し続けているからだと力説し、「今回の県議選も民主主義の大事な選挙になる。一緒に頑張ろう」と訴えると盛大な拍手が湧き起こりました。
八重瀬で、たまき武光予定候補は、漁業被害をもたらした軽石除去対策を何度も県議会で求め、県外に出荷する農林水産物の輸送費補助を実現したことを紹介し、「農業・漁業の発展のために全力を挙げる」と訴えました。
会場となった漁港は詰めかけた聴衆であふれ、駆け付けたデニー知事のパートナーの玉城智恵子さんは「たまき予定候補も含め、デニー知事を支援する候補全員勝利を」と呼びかけました
豊見城でセナガ美佐雄予定候補は、軍事によらない平和の地域外交で、21世紀の万国津梁(ばんこくしんりょう=世界の懸け橋)の沖縄をめざすデニー知事を後押しし、力を尽くすと表明しました。
無投票になる見通しだった豊見城市区では新たに1人が立候補を表明し選挙戦となる見込み。緊急に呼びかけられた街頭宣伝には豪雨の中、多数の市民が詰めかけました。
糸満で、上原トクイチロー予定候補は、沖縄戦最後の激戦地である糸満市で、地獄のような戦場を生き延びた体験者のことにふれ、「平和の議席を引き継ぎ、反戦平和を訴えていく」と力を込めました。
「上原トクイチローを県議にする市民の会」の大城規子共同代表が「新基地建設反対、デニー知事を支える『オール沖縄』の候補は(糸満市区で)上原予定候補ただ一人だ」と力説。勇退する玉城ノブ子県議が築き上げた「平和のバトンをつなごう」との訴えに会場は熱気に包まれました。