東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)の告示まで1カ月を切った27日、第5回候補者選定委員会が都内で開かれ、市民と野党の共闘候補に立憲民主党の蓮舫参院議員を擁立することを決めました。
冒頭、都知事選への出馬を表明した蓮舫氏が駆けつけ、今たたかわなければいけないのは自民党政治であり、「自民党政治を支えている小池都政は終わらせないといけない」と強調。反自民党政治、非小池都政に転換する都知事を目指すと表明しました。
日本共産党の小池晃書記局長は「裏金づくりと暮らし、憲法破壊の自民党政治に審判を下す選挙だ」と発言。小池都政について「2年間で48億円もの金を都庁舎などへのプロジェクションマッピング(映像の投影)に使う都政ではなく、都庁に食料を求めて並ぶ人が出ない都政の実現を正面から掲げ、頑張り抜きたい」と表明しました。
立民の手塚仁雄都連幹事長は「私自身も自らの政治生命を賭してこの選挙戦をたたかい抜いていきたい」と決意を語りました。
2020年の都知事選候補で江東市民連合共同代表の宇都宮健児弁護士は、この間の選挙で自民党の負けが続いていると指摘。「物価高で多くの国民が生活に苦しんでいる中での問題だったことが怒りを倍増している」として、都政の転換を主張し「選挙戦をたたかう体制づくりを進めていきたい」と話しました。
元文部科学事務次官の前川喜平氏は、蓮舫氏の出馬を手放しで喜びたいとし、「次のステージに向け、どうやってみんなで盛り上げていくか話し合っていきたい」と述べました。
小池氏は選定委後の記者会見で、蓮舫氏が都知事選への立候補を表明したことについて「最強・最良の候補者が名乗りを上げてくれた。日本共産党として、勝利のために全力を尽くしたい」と表明しました。
さらに、蓮舫氏が同日の出馬会見で、これまでの市民と野党の共闘をベースに「反自民、非小池都政のオール東京の枠組みで支援いただきたい」と述べ、「共産党も含めた野党共闘をやらなければ勝てないのでは」という記者の質問に対して「いまおっしゃった方たちとの信頼関係ももちろん大事にしていきたい」と答えたと紹介しました。
その上で「日本の政治の行方と都民の命、暮らしがかかった大事な選挙だ」と強調。「首都東京から日本の政治の流れを変え、岸田自公政権に審判を下していく」と述べました。
小池氏は「同時に小池都政は財界の目先の利益だけを最優先にしている自民党政治そのものだ。2期8年間の小池都政の転換を実現するという立場で選挙戦に臨み、必ず勝利したい」と語りました。