日本共産党の小池晃書記局長は24日のNHK「日曜討論」で、日銀が「マイナス金利政策」を解除したことについて、「お金を預ける側が利子を払うという異常なやり方をやめただけであって、国債を大量に買い続ける『異次元の金融緩和』をやめたわけではないから、国民を物価高で苦しめてきた円安は止まっていない」と指摘。小池氏は、アベノミクスの「第一の矢」として始まった「異次元の金融緩和」は破綻したと主張し、「金融頼みではなく、賃上げを軸に、実体経済を立て直していくことが必要だ」と強調しました。
小池氏は、日銀の植田和男総裁が「中小企業の賃上げには自信や根拠があるわけではない」と発言したことに触れ、「中小企業の賃上げへの直接支援が必要だ。そして、最低賃金を時給1500円に引き上げ、非正規ワーカーの待遇改善と正社員化を進めること。消費税の減税とインボイスを中止すること。大軍拡を止めて、医療・介護や年金を充実させ、教育予算も増やしていくなど、アベノミクスからの抜本的な転換が必要だ」と主張しました。