赤旗2023年12月26日付
日本共産党の小池晃書記局長は25日、来年1月21日告示(同2月4日投票)と目前に迫る京都市長選で勝利をめざす「つなぐ京都2024」の無所属新人、福山和人予定候補(弁護士、「民主市政の会」推薦)必勝のため同市内で街頭に立ちました。小池氏は「日本の夜明けは京都から。金権腐敗の自民党政治、福祉切り捨て、大型開発の古い市政を終わらせよう。悪政を競い合うオール与党の候補らと幅広い市民と共産党の共同候補、福山さんのたたかいだ。絶対勝とう」と呼びかけました。「民主市政の会」には日本共産党も加わっています。
同志社大学教員で「つなぐ京都2024」共同代表の岡野八代氏や日本共産党の穀田恵二衆院議員、倉林明子参院議員(司会)がともに訴え、冷たい風のなか、聴衆の熱気に包まれました。
福山予定候補は、手を振る通行人から「頑張って」との声援が送られるなか、「市民が動けば必ず政治は変わる。市民の声で京都をリニューアルする。本気になって市民の暮らしを守り、子育てを応援する―その仕事を私にさせてください。今度こそ必ず勝つ」と力を込め、「日本共産党の皆さまが献身的に誠実に頑張っていただいていることに感謝を申し上げたい」と述べました。
小池氏は、自民党派閥の政治資金パーティー収入をめぐる底なしの金権疑惑について、「自民党ぐるみで裏金をつくっている。政権を担う資格はない」と糾弾。疑惑解明や消費税減税に背を向け、来年度予算案で8兆円に迫る軍事費を計上し、国費を含む約8390億円をつぎ込む大阪・関西万博を推進する岸田政権は「悪政まっしぐらだ」と厳しく批判しました。
その上で、地元紙の市長選に向けた紙上討論で福山氏が政治とカネの問題を問うと、自民党丸抱えの相乗り候補は「首長候補がどうこう言うことではない」としか語らず、「第2自民党」を自認する日本維新の会の言いなり候補は「答えたくない」と答えたことを紹介。自民党京都府連の「マネーロンダリング」疑惑にも触れ、「金権腐敗と無縁の日本共産党と市民の共同候補、福山さんの勝利こそ金権腐敗政治を終わらせる決定打だ」と訴えると大きな拍手がわき起こりました。
小池氏は、市内11カ所の保健所を1カ所に削減した現市長が「社会的課題の解決を、税金で行政がやる時代は終わった」と述べたことや大阪での保健所削減などを告発し、「住民の命と暮らしを守る仕事を『行政こそがやる時代』だ」と指摘しました。
さらに、現市長が民間保育所への補助金を13億円もカットし敬老乗車証の値上げを強行したことは「あまりにも冷たい」と指摘。紙上討論で福山氏以外が、福祉切り捨ての問題点を一切語らず、北陸新幹線延伸の白紙撤回・抜本見直しを主張せず、温かいまま安全に提供できる自校方式の中学校給食実現に背を向けたことなどを告発し、「今の市政を変えるつもりがないことがはっきりした」と批判しました。
小池氏は、福山氏が市民とともに掲げる「すぐやるパッケージ」で、カットされた福祉を元に戻すと提案していることを紹介。民間保育園への補助金カットを撤回し、値上げした学童保育料、敬老乗車証を元に戻すとともに、▽子ども医療費の高校卒業まで無償化▽温かい給食が提供できる自校・親子調理方式の全員制中学校給食、半額を無償化▽第2子以降の保育料無償化▽国保料の子どもの均等割廃止▽返済不要の奨学金創設―の五つの無償化などを「福山さんの勝利で実現しよう」と呼びかけました。
小池氏は「庶民の懐を温めることこそ、最大の経済対策だ」との福山氏の主張は「その通りだ」と述べ、税金は地下水汚染や残土処理に懸念のある北陸新幹線延伸や大阪・関西万博よりも「未来を担う子どもと若者の明日と、京都を支えてきた高齢者のためにこそ使おう」と訴え、市政の課題に確かな目線を持ち、「子育て全力応援」「すぐやるパッケージ」などアイデア豊富で、アスベスト訴訟などに取り組んできた「庶民の立場でトコトン頑張る正義の弁護士、福山さんこそ市長に」と訴えました。
さらに「京都には民衆のたたかいの歴史がある。革新自治体発祥の地だ。これまでも今回も幅広い市民との共同でたたかっている。すべての市民の声を聞く市長になれるのは福山さんだけだ」と強調しました。
岡野八代氏訴え
街頭演説では、同志社大教員で「つなぐ京都2024」共同代表の岡野八代氏が「福山さんと一緒に、学生が来てよかったと思える街にしよう。市民の手に政治を取り戻し、京都の未来をつくりだそう」と述べました。
福山予定候補は「市民から遠い市役所を文字通り市民に役立つ役所に変える」と表明。市政の大問題である人口減少と財政難は子育て支援と、暮らし・仕事の応援で解決できると述べ、「市民が動けば政治は変わる。ご一緒に駆け抜けてください」と呼びかけました。
倉林明子参院議員・党副委員長が司会、堀川あきこ衆院近畿比例予定候補(京都2区重複)と井坂博文1区、西山のぶひで3区、吉田こういち4区各予定候補が紹介され、穀田恵二衆院議員・国対委員長が閉会あいさつしました。