赤旗2023年12月5日付
日本共産党の小池晃書記局長は4日、国会内で記者会見し、岸田文雄首相が自民党政調会長時代(2019年)に統一協会(世界平和統一家庭連合)のダミー団体のトップと自民党本部で面会していたとの報道について問われ、「岸田首相の極めて重大な政治責任が問われている」と厳しく批判しました。
小池氏は、岸田首相が自民党総裁として党所属議員に統一協会との関係を明らかにするよう指示していたことをあげ、「実際には、首相自身が統一協会の最高幹部と面会していた。この報道が事実であれば重大な問題だ」と批判。さらに、首相が国会でも「私個人は知り得る限り当該団体との関係はない」と答弁し続けてきたとして、「国会答弁との関係でも、岸田首相の責任は厳しく問われる」と強調しました。
小池氏は、首相が「(面会の場に)誰がいたか承知していない」と述べていることについて「政調会長という立場で誰かも分からないような人物と党本部で面会するのか。記録も残っていないのか。自民党のガバナンスも問われる問題だ」と批判。首相と協会関係者が名刺交換や会話を交わしたことも報じられていると指摘し「『誰がいたか承知していない』は通用しない」と批判しました。
さらに小池氏は、協会関係者と首相が面会した日は19年10月4日であり、その翌日には協会のダミー団体「天宙平和連合(UPF)」の国際会議に自民党の細田博之氏(故人)が出席していると指摘。同会議で細田氏が「会議の内容を安倍総理にさっそく報告したい」と発言したことが、昨年7月に「しんぶん赤旗」が報道して以来、繰り返しメディアでも報じられてきたとして、「この会議そのものが大問題になったのだから、その前日の面会についても当然調査をしていてしかるべきだ」と主張しました。