赤旗2023年11月19日付
（写真）声援に応える（左から）小池晃書記局長、米田みのる知事候補、社民党副党首の大椿ゆうこ参院議員＝18日、高知市 |
日本共産党の小池晃書記局長は１８日、高知県知事選（２６日投票）で大激戦をたたかう、無所属で新人の米田みのる氏（高知憲法アクション、日本共産党推薦）の勝利のため、高知、香美（かみ）両市を駆け抜け、米田氏を支持する社民、新社会両党代表らとともに訴え、「市民と野党の共同を発展させるたたかいだ。一人ひとりの困難に寄り添い、県民力を生かす県政を。物価高騰に打つ手なしの岸田政権に退場の審判を」と呼びかけました。
同知事選は米田氏と現職（自民、公明両党推薦）との事実上の一騎打ちです。小池氏は、１０月の参院徳島・高知補選での広田一氏の圧倒的勝利に続いて、「市民と野党の共闘が政治を変えられることを示そう。日本共産党は、今回の県知事選でも、勝利のため総力をあげる」と力を込めました。
米田みのる候補は「県民と歩む共同候補として、皆さんと力を合わせ全力でたたかい抜く」と力を込め、有権者の「高齢者が安心できる政治を」「腐りきった日本の政治から県民を守る盾になって」といった願いを「政治に届けたい」と訴えました。
応援に駆け付けた社民党副党首の大椿ゆうこ参院議員と山﨑秀一選対本部長（元自治労県本部委員長）があいさつ。広田参院議員と立憲民主党の武内則男前衆院議員が激励のメッセージを寄せました。香美市では立憲民主党の川久保可不可香南市議も応援のスピーチを行いました。
小池氏は現知事が、小規模事業者やフリーランスを苦しめるインボイス制度について「適正な課税に必要な措置」とし、保険証廃止を「避けられない」と発言したことを告発。「あまりにも国言いなりだ。国にノーと言えない県知事はいらない」と批判しました。
小池氏は、大阪・関西万博やＩＲ（カジノを中核とする統合型リゾート）に来た客を高知に呼び込もうという「関西戦略」頼みの現知事の経済政策では「高知の未来はひらけない」と述べ、全国学力テストに加え県版の学力テストの実施など過度な競争的教育を進めていることについて「教育環境の改善も待ったなしだ」と訴えました。
米田氏を知事に押し上げることで、(1)ケアのチェンジ＝介護や保育の賃金アップ、介護保険料の軽減、子ども医療費や学校給食無償化、国保料引き下げ、特別養護老人ホーム増設(2)産業政策のチェンジ＝中小零細企業支援へ電気代の軽減や公契約条例の実現、農林水産業を基幹産業にすえる(3)教育行政のチェンジ＝教育現場のハラスメント根絶、教員の増員(4)再エネ・省エネへのチェンジ＝原発でなく、高知の豊かな自然エネルギー生かす―の「四つのチェンジを実現させよう」と訴えました。
小池氏は、民間人が多数犠牲になっているガザ攻撃について、「ジェノサイドは許されない。政府はイスラエルに軍事行動をやめるよう迫れ。直ちに停戦を」と強調しました。
小池氏は、政府が、高知県内の宿毛湾（すくもわん）港や高知空港などの軍事利用を狙っていることについて、県民の不安が広がる一方で、現知事が、空き時間に軍事訓練を行い、そのために施設整備が加速するなら「双方にメリットがある」と発言したと告発。「米軍機の低空飛行がさらにひどくなってもいいのか。県民の安全を守ろうともしない知事は退場を」と批判しました。
小池氏は、米田氏が日本共産党の市議や県議として３２年にわたり障害者に寄り添い県民の命と暮らし、平和を守るため活動し、２００９年に低空飛行写真をもとに現地で測量を行って知事に実態を示し、「米軍に低空飛行の中止を求めよ」と迫ったことを紹介。「常に県民が主人公の立場で頑張れる。こういう人こそ県知事にふさわしい。どうか党派を超えて勝たせてください」と呼びかけました。
社民党の大椿氏は応援演説し、「最低賃金の引き上げを実現しなげれば暮らしが保てないという視点を持つ米田さんこそが知事として必要だ」と力説。「野党の共同で知事の一議席をとらえよう」と呼びかけました。
香美市では立民の川久保可不可・香南市議が応援演説し、「立場や考え方が違っても互いを尊重し、一致点を見いだす、みなさんと力を一つにともに世の中を変えていく、この高知の流れを止めてはならない」と訴えました。
４月の県議選を野党共同で２期目の当選をした日本共産党の岡田芳秀県議が「暮らしの声を聞き、県政に届けてきたのが米田さん」と支援を呼びかけました。
山﨑氏は「野党の共闘体制はできました。力を合わせれば県政を変えられる」と強調しました。