赤旗2023年11月10日付
日本共産党の小池晃議員は9日の参院財政金融委員会で、一部報道で明らかになった神田憲次財務副大臣の常習的税金滞納や、督促状が来ても放置し続けた問題を追及し、「副大臣の資格はない。全容を明らかにした上で、副大臣を辞めるべきだ」と迫りました。
神田氏は、代表取締役を務める会社が保有する土地・建物の固定資産税を滞納。2013年から昨年にかけ4回にわたり、債権者の名古屋市から差し押さえを受けていたと報じられ、神田氏も「税金の支払いを忘れていた」と認めています。
小池氏は「忘れたですむ話ではない。確信犯的に納税しなかったとみられても仕方ない」と追及しました。
神田氏は「議員の職務が忙しくなる中で(督促状を)見ることが遅れた」と弁明。小池氏は「国会議員だからこそ、納税の義務を果たすべきだ。こんな答弁で、国民が納得するわけがない」と指摘。神田氏が税金の滞納分を納付し差し押さえを解除した件では「差し押さえから解除まで相当の期間がたっている。『知らなかった、気づいたときには納付した』という言い訳には説得力がない」と述べました。
神田氏は「職務を全うしたい」と辞任を拒否。鈴木俊一財務相も「疑念を晴らしてもらう」などと神田氏を擁護しました。小池氏は「副大臣が差し押さえを受けるまで税金を払わない。これを放置することは、税務行政の執行にも重大な支障をきたす」と神田氏の罷免を求めました。