赤旗2023年10月7日付
日本共産党の第9回中央委員会総会は6日、党本部で2日目の討論を続け、2日間で52人が発言しました。討論では130%の党づくりへ目標総達成をいかにして実現するか、いかに全党決起を実現するかをめぐり真剣で深い議論がなされました。小池晃書記局長が討論の結語を行いました。総会は、第29回党大会の招集提案を含む志位和夫委員長のあいさつ、「第二の手紙」と小池書記局長の結語を全員一致で採択しました。(「第二の手紙」)(関連記事)
討論の結語に立った小池氏は冒頭、8中総以降とりくんできた「大運動」を、文字通り全支部・全党員運動に発展させ、「130%の党」の目標を第29回党大会までに総達成するために、9中総として全国の支部・グループにあてて総決起を訴える「第二の手紙」を送るとの提案が大いに歓迎され、「歴史的な第29回党大会を全党の力で必ず成功させようとの決意みなぎる総会になった」とのべました。
「大運動」の到達点をどうとらえるか。この間の全党の奮闘で、頑張りいかんでは運動の飛躍をつくりだす重要な土台をつくってきたことが、討論を通じて共通の確信となり、「とても明るい会議になりました」とのべました。
同時に、党機関の構え、手だてについては率直に自己分析がいると指摘。弱点、突破すべき点も直視する必要があると力をこめました。志位委員長が強調した、全支部、全党員の運動にしていくうえで党機関がどういうイニシアチブを発揮すべきかの3点が共感を持って受け止められたとのべました。
二つ目に、最大のカギは、全支部運動、全党員運動にしていくことです。そのために「第二の手紙」が決定的な役割を果たします。「第二の手紙」には「すべて書いてある」との発言を紹介し、歓迎、活用の決意が口々に語られたとのべ、「しみわたるように、霧が晴れるように入っていったのではないでしょうか」と語りました。
三つ目に、党機関のイニシアチブの重要性について、一番深く受けとめられたのは、反共反撃でどういう役割を果たすかということです。小池氏は「党機関自身が、8中総決定、記念講演をただ読んだ、理解したというところにとどめずに、これを自信をもって語れるようになるまで議論しつくす。反共攻撃にたちむかう実践の課題としても深くつかむ。これが一番の教訓です」と強調しました。
志位委員長があいさつで「8中総決定の確信を深く全体のものにし、攻撃を正面から打ち破る政治的な構えをつくる」ことの重要性を語りました。8中総と記念講演を読み、身につけなければ、党員が攻撃に無防備にさらされてしまいます。小池氏は、「9中総とともに8中総決定と記念講演の読了、討議を必ずやりとげよう」と訴えました。
小池氏は、9中総が、世代的継承の課題も生きいきと語られる総会になったと指摘。いま、青年・学生のなかで強く大きな党をつくる歴史的時期になっていることを、全党の共通認識にしていくことの重要性が討論で深められたとのべました。そして世代的継承の課題で大きな前進を果たすために、8中総の「特別決議」を全支部で討議し、全支部で世代的継承のとりくみを加速させようと提起しました。
最後に小池氏は、9中総決定の徹底・具体化についてのべました。
第一は、9中総の決定文書は委員長のあいさつと「第二の手紙」と結語です。前提となる8中総決定と党創立101周年記念講演を全党員が読了すべき文書にしたいとのべました。11月中旬に開かれる10中総までに、全党員が読了し、全支部で討議することをよびかけました。
第二は、徹底と実践は、段階論に陥ることなく、徹底しつつ飛躍をはかることです。
第三は、「第二の手紙」は支部・グループに送るものですが、機関でも必ず議論して、支部に熱く語ることを訴えました。支部から寄せられる反応を機敏にキャッチし、双方向・循環型のとりくみをさらに大きく発展させようとよびかけました。
また臨戦態勢について、支部の臨戦態勢は、週1回の支部会議を行うことだと強調。党機関も「党大会まで3カ月。連日結集で、国政選挙をひとつたたかう以上の構えで、打つべき手だてを打ち切ろう」と訴えました。