赤旗2023年10月6日付
小池晃書記局長・「大運動」推進本部長が「『第29回党大会成功、総選挙躍進をめざす党勢拡大・世代的継承の大運動』の目標総達成をよびかける全党の支部・グループのみなさんへの手紙(第二の手紙)」(案)を提案しました。
小池氏は、6章からなる「第二の手紙」を読み上げながら報告し、「9中総で中央役員みんなで『第二の手紙』を仕上げ、この手紙を力に『大運動』を飛躍させよう」とよびかけました。
「第二の手紙」の第1章は、今なぜ「第二の手紙」を送るのかについて書いています。
8中総が呼びかけた「党勢拡大・世代的継承の大運動」の到達は、「130%の党」という目標には大きな距離を残しつつも、全党の奮闘によってこの3カ月で2万1600人以上に入党を働きかけ、1870人の新しい党員を迎え、党建設の根幹である党員拡大が前に動きだし、今後の頑張りいかんでは飛躍を起こす重要な土台を築いています。
同時に、目標を総達成するには残る3カ月、全党のもつあらゆる力を集めて運動の大飛躍が必要です。「その道はただ一つ」―すべての支部・グループが立ち上がり、すべての党員がこの運動に参加することにあります。そのために「第二の手紙」を送ることにしました。
第2章、第3章は、なぜ「130%の党」づくりか―その意義についてです。
小池氏は、「第二の手紙」では、7中総の「手紙」に示された三つの意義((1)党が直面している政治任務を実現する(2)より長期の視野にたって党の綱領路線を実現する(3)党の現状は、いま抜本的な前進に転じなければ未来がなくなる危機に直面しているとともに前進に転じる大きな可能性がある)を基本に、第2章では、来たるべき総選挙で党を躍進させ、国民が希望がもてる新しい政治をつくることなど、その後の情勢の進展にそくして発展させたとのべました。
また、第3章では、特に党の100年余の歴史的発展段階とのかかわりで「130%の党」をつくる意義を4点に整理し、新たな解明をおこなったと指摘しました。
第一に、「先人の苦闘によって、党は世界的にもまれな理論的・政治的発展」をかちとってきたことです。「50年問題」を解決する中で自主独立路線と綱領路線の確立、ソ連・中国の二つの覇権主義との闘争、マルクス・エンゲルス本来の理論を復活させ綱領路線を発展させてきました。
第二に、組織的にも時代にそくした成長と発展のための努力を続けてきたことです。民主集中制をわかりやすく定式化し、党組織と運営の民主主義な性格を明確にした規約改定、「双方向・循環型」の活動の開拓がその重要な内容です。
第三に、1980年代から90年代以降の時期に、国内の反動攻勢、旧東欧・ソ連の崩壊という世界的激動と反共の逆風などの諸条件のもとで、長期にわたる党勢の後退から前進に転じることに成功しておらず、ここに「党の最大の弱点」があることです。
第四に、自民党政治と国民との矛盾が限界に達し、世界資本主義の矛盾が深刻化するもとで、「大局的・客観的に見るならば、日本はいま新しい政治を生み出す“夜明け前”とも言える歴史的時期を迎えている」ことです。
これらの党の「歴史的発展段階」に深い確信をもち、「党の最大の弱点」である党づくりの立ち遅れを打開し、“夜明け前”を“夜明け”に変えようとよびかけ、『百年』史と党創立101年記念講演の大学習運動にとりくみ、目標総達成を訴えています。
第4章は、「130%の党」づくりの事業を「双方向・循環型」―中央と支部が互いに学びあいながら開拓してきた7中総以来の活動の到達点と教訓です。
8中総では、支部の「返事」に学び、党活動を前進させる「六つの法則的活動」をともに開拓することを提起し、中央と支部との探究を発展させてきました。「要求運動・車の両輪オンライン交流会」など7月から9月に開かれた各分野の会議と交流会を紹介。「手紙」と「返事」の運動がつくりだしてきた「豊かな宝庫」を生かし、発展させ、「大運動」の飛躍をよびかけています。
第5章は、党勢拡大の前進のために法則的活動と一体に、党勢拡大の独自追求、独自の手だてを訴え、全党の支部・グループのみなさんに六つの新しい「踏み切り」の挑戦を提起し、「党への攻撃を前進の力に転化する」「党勢拡大こそ反共攻撃への最大の回答」の立場で奮闘しようとよびかけています。(「六つの挑戦」=(1)入党を働きかける対象を大きく広げる(2)入党の初心を語り、“入党してほしい”という思いを正面から伝える(3)気軽に「集い」「入党懇談会」を開く(4)青年・学生のつながりを出し合い、働きかけに踏み出す(5)「赤旗」の値打ちに確信をもち広く購読をよびかける(6)週1回の支部会議、8中総決定の読了・徹底、『百年』史と記念講演の大学習運動)
第6章は、「第一の手紙」の「返事」を寄せた支部、「返事」をまだ寄せるにいたっていない支部へのお願いです。
最後に「第二の手紙」は、「困難に直面する支部も、存在すること自体に貴重な役割があり、その灯を消してはならない」という「手紙」の一節に「魂に触れる励まし」を受けたという、ある支部から寄せられた「返事」の一文を紹介し、ともに力をあわせて「大運動」を必ず成功させ、第29回党大会の歴史的成功をよびかけています。