赤旗2023年9月5日付
日本共産党の小池晃書記局長は4日、国会内で記者会見し、3日に投開票された岩手県知事選で「オール岩手」で5選をめざした達増拓也氏が自民党丸抱え候補に10万票の大差をつけ圧勝したことについて、「非常にうれしい結果でした。県知事として憲法13条の幸福追求権の実現に全力をあげ、東日本大震災津波からの復興でも、子育て支援、物価高騰対策などでも、全国に誇れる実績を挙げてきました。それが広範な県民から支持された結果です」と述べました。
小池氏は、達増氏がすすめた第2子からの保育料無償化、高騰する飼料価格の補助、LPガスや電気代補助、津波で被災した三つの県立病院の再建を含めた全国で一番多い20の県立病院の体制維持などに共感と支持が広がったと強調しました。
また、小池氏は政治のありかたも大きな争点となったと指摘。「相手陣営は国との太いパイプを選挙戦の中で強調しましたが、国の悪政を流し込むパイプではなく『県民の方を向いて政治行政を進める』と達増氏は主張されました。地方自治体としてのあり方も大きな争点となり、そこに期待が広がった」と述べました。
その上で、小池氏は達増氏が記者会見で「野党の連携が支持された」と述べたことについて「これは非常に大きな要素だ」と強調。「それに加えて、県内の経済界を含む幅広い『オール岩手』の力が発揮された」と述べました。
3日投開票された県議選の結果についても報告。小池氏は「奥州市区で千田みつ子さんが、得票数、得票率を伸ばしながら惜敗したが、大健闘だったと述べ、「日本共産党は達増県政を支える与党として、県政を前に進める役割を果たしていきたい」と話しました。
立川市長選勝利「意義は大きい」
また、3日に投開票された東京都立川市長選挙で「つくる。新時代立川!の会」の酒井大史氏が当選したことについて問われ、小池氏は「地元の市民連合と野党で、学校給食の無料化やPFAS(有機フッ素化合物)問題での米軍基地立ち入り調査などの政策を練り上げ、酒井氏が掲げてたたかった。日本共産党も支援して勝利した意義は大きい」と述べました。