赤旗22023年9月3日付
東大阪市長選・市議選(17日告示、24日投票)の勝利をめざし、党東大阪地区委員会は1日、同市内で「チェンジ東大阪大演説集会」を開きました。小池晃書記局長が演説し、たつみコータロー衆院近畿比例予定候補が訴え、「明るい東大阪をつくる会」から市長選に出馬を表明した、うち海公仁前大阪府議の勝利と、しおた清人、しま倉久美子、あさの耕世、長岡よしかず、上原けんさく(いずれも現)、かみの淳一(前)の6人の市議予定候補全員の勝利を呼びかけました。
日本維新の会の馬場伸幸代表が同党を「第2自民党」だと認めたことを踏まえ、小池氏は、自公の支援を受けてきた現職の東大阪市長が「維新の会」公認にくら替えして5期目を目指すことを「『第1自民党』から『第2自民党』に移った」と痛烈に批判。「維新による市民不在・党利党略の市政乗っ取りを許すのか、それとも市民が主人公の市政への転換をはかるのか。うち海市長の実現で、民主主義を守ろう」と訴えました。
「誰を市長に選ぶのか、モノサシは明確だ」と述べた小池氏。(1)誰のため、なんのために市長になるのか(2)市民の苦しみに寄り添うのか、背を向けるのか(3)不正と疑惑の姿勢を続けるのか、清潔・公正な市政に転換するのか―三つの「モノサシ」を提示しました。
一つ目のモノサシについて小池氏は、密室の話し合いで維新の党略に身をゆだね市長の座にすがりつく現市長か、50万市民の代表として党派を超え仕事をするうち海予定候補か、「どちらが市民の立場の市長になるのか明らかだ」と強調しました。
第二のモノサシについて小池氏は、現市長が各地域の行政サービスをなくした結果、東大阪市が全国の中核市幸福度ランキングでワースト2位になってしまった事実を提示。にもかかわらず、市長は住民サービス切り捨て方針を「変える気がない」と述べていると批判しました。一方、うち海氏は30年以上におよぶ市議・府議としての活動の中で、国保や介護の改善、ものづくり集積地である東大阪での中小企業振興や、安心安全の街づくりに全力をあげてきたと紹介しました。
現市長が、出馬会見で物価高騰対策に一言も触れなかったことに対して、うち海氏は出馬会見で怒りを表明し、「(市長になったら)ただちに物価高騰から市民の暮らしと営業を守るために、200億円を超える『市の貯金』(=財政調整金)の約半分で、緊急対策を行う」と述べました。小池氏は、「多くの市民の痛み、苦しみに心を寄せ、解決のためにがんばる決意を表明した、うち海さんを市長に」と訴えました。
第三のモノサシについて小池氏は、市有地の一般競争入札をめぐる疑惑を解明しようとしない現市長、調査特別委員会設置に反対した維新と自公を批判。うち海市長で清潔・公正な市政転換を訴えました。
小池氏は、大幅に膨れ上がる建設費、土壌汚染・地盤沈下など、夢洲(ゆめしま)での大阪・関西万博とカジノを推進しているのが現市長だと指摘。一方、多くの市民とともに反対し、大型開発や一時のイベントでなく、中小企業予算の増額や賃上げなどで府民所得の引き上げを提案してきたのが、うち海予定候補だとして、「うち海氏こそ50万市民を代表する市長にふさわしい政治家だ」と強調しました。
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「市議選も対決構図と選択肢が分かりやすくなってきた」と語った小池氏は、自公から「維新公認」にくら替えする現市長が「維新も自民、公明も違いがない」と言っているのだから、「これら3党を選ぶのか『なれあい議会』を許さない共産党が伸びるのかが最大の争点だ」と強調。▽老朽化する公立校の改修▽小中学校体育館のエアコン設置▽中学校給食開始・無料化実現▽乗り合いタクシー開始▽保健師増員―など党市議団の抜群の実績を紹介し、「5人の市議団を6人に増やし、市の貯金200億円を使い、全市民への給付金、中小零細企業の緊急支援金、水道料減免・減額、物価高騰の緊急対策を実現させよう」と訴えました。
「共産党はなぜこうした仕事ができるのか」―。小池氏は、議員と地域・各分野に根を張る党員が力を合わせて市民の願いをつかみ、市民と運動し要求を実現してきたからだと理由を説明。「こういう仕事をしているのは共産党だけではないか。6人に増えればもっとみなさんの要求が実現できる。必ず6人全員を押し上げてください」とよびかけました。
うち海・6市議予定候補ら訴え
うち海市長予定候補は「物価高騰に苦しむ市民の声にこたえるのが市長の役割。200億円の財政調整基金を活用して市民の暮らしと中小業者の営業を守る」と表明しました。
たつみ衆院近畿比例予定候補は、大阪・関西万博の中止を求める党府委員会声明を紹介。「現行法を守っているとできない万博は破たんしている。命をないがしろにし、財政負担が増える一方の万博は中止しかない。共産党の躍進で政治の転換を」と訴えました。
しおた、しま倉、かみの、あさの、長岡、上原の6市議予定候補が決意表明。「市民の声で政治は動かせる。6人全員勝利で市民要求の前進を」と訴えました。
夢洲カジノを止める会の桐生佳子さん、医師の橘田亜由美さんが応援スピーチをしました。