赤旗2023年9月2日付
（写真）関東大震災１００年の韓国人殉難者追念式で献花する日本共産党の小池晃書記局長＝１日、東京都内 |
在日本大韓民国民団（民団）東京本部は関東大震災から１００年を迎えた１日、「韓国人殉難者追念式」を東京都内で開きました。式典は韓国政府が後援。日本共産党を代表して小池晃書記局長・参院議員が出席し、献花しました。
尹徳敏（ユン・ドクミン）駐日韓国大使は追悼の辞で、１０万人余りの死亡者の中で「根拠のない流言により命を失った韓国人」の数はいまだ明確になっていないと指摘。ただ、「大震災当時、韓国人が無辜（むこ）に犠牲になった事実は誰も否定できない歴史そのものだ」と語りました。
民団東京本部が読み上げた経過報告は、大震災１００年を経て、「大規模で重大な人権侵害の真相究明にあたってきた人々の努力によって、大量虐殺に関する事実が明らかになってきた」と強調。虐殺に対する謝罪や説明責任が果たされているとはいえないとする一方で、韓国人を暴徒から命がけで守った日本人も少なくなかったとして、横浜鶴見警察署の大川常吉署長のエピソードを紹介しました。
大川署長の遺族として招かれた孫の大川豊さん、エッセー集で同署長を紹介した作家の朴慶南（パク・キョンナム）さんも出席し、献花しました。
小池氏は尹大使らとあいさつを交わしました。式典後、大川、朴の両氏と言葉を交わし、小池氏は大川署長の行動は日韓の歴史においてかけがえのない場面だと謝意を伝えました。