赤旗2023年8月9日付
日本共産党の小池晃書記局長は8日、国会内で記者会見し、政府が同日公表したマイナンバー総点検の中間報告について、「調査するたびに問題が次つぎと出ており、底なしの様相を呈していると言わざるを得ない」と指摘し、「引き続き徹底的に追及していきたい」と語りました。
小池氏は、中間報告で、マイナ保険証に他人の情報が誤ってひも付けされた事例が新たに1069件確認されたと指摘。公務員の年金情報のひも付けの誤りも発覚し、調査した自治体の2割で障害者手帳とのひも付けが不適切だったことも明らかになったと述べました。
小池氏は「いずれも重大だが、マイナ保険証への他人の医療情報のひも付けは保険診療の根幹にかかわるありえないミスであり、命にかかわる重大問題だ。底なしの問題点が浮き彫りになりつつある」と強調しました。
中間報告の前の今月4日に岸田文雄首相の記者会見が行われたことについては「順序が逆ではないか」と指摘。「何のための中間報告なのか。保険証廃止ありきで、形だけの点検をしていると言われても仕方ない」と批判しました。
また、8日の河野太郎デジタル相の記者会見で、問題点が発見されたのが“総点検の成果”であるかのような発言があったとして「マイナ保険証のひも付けが誤っていた。これが原因だ」「とんでもない開き直りではないか」と述べました。