赤旗2023年7月31日付
日本共産党の小池晃書記局長は30日、激しい選挙戦が続いている埼玉県知事選(8月6日投票)で共産党の柴岡ゆうま候補(新)必勝のため浦和駅東口で街頭演説し、「暮らしや平和を脅かす自民党や公明党言いなりの県政では県民の命も暮らしも守れない。党派を超えた市民の力で、自民・公明のヒモ付きでない柴岡知事を誕生させ、国の悪政から県民を守る、本当の意味での『県民が主人公』の県政をつくろう」と呼びかけました。
小池氏は、現職の大野元裕氏の選挙戦第1声に自民や公明の国会議員が応援に駆け付けていたと指摘し、「大野氏は、マイナンバーカード取得を強制するため健康保険証を廃止し、物価高にもまともな対策なし、憲法踏みにじり大軍拡増税まで企む岸田自公政権の支持を受けている。暴走を続ける自民・公明に県政を渡すわけにはいかない」と力を込めました。
柴岡候補は「最後の最後までたたかい、県政を転換することは『希望』だと訴えていく」と必勝の決意を訴えました。
小池氏は、前回の知事選で共産党が大野氏を自主支援し、「党県議団の積極的な提案と県民の運動の大きな後押しで県政に前向きの変化をつくることができた」とした上で「しかし今、『県民が主人公』の県政とは相いれない問題が次々出てきている」と大野県政を批判。高すぎる国民健康保険税について、「これまで市町村が行ってきた一般会計繰り入れによる負担軽減策を、県が大阪府に続いて2026年度までにやめさせようとしている」と告発しました。
小池氏は、一般会計繰り入れがすでに328億円から48億円まで激減していると指摘。県は「保険税水準の統一化は行わない」とした方針を市民の反対を押し切って大転換し、「すでに県内75%の市町村で国保税の引き上げが行われている。国保改悪の旗を振ってきた大阪府の後を追いかけているのが大野県政だ」と批判しました。
「悪政から県民を守る防波堤、若きリーダー柴岡候補の勝利で国保税値上げ撤回と引き下げ、学校給食費ゼロ、18歳までの医療費ゼロ、『県水道料金』値上げストップ、県立高校統廃合見直しなどを実現し、命の保険証守ろう。消費税のインボイス(適格請求書)制度中止、消費税は減税を。戦争する国づくりをやめさせよう」と訴えました。
小池氏は、日本維新の会の馬場伸幸代表が、「共産党は日本からなくなったらいい政党」と発言したことについて「他党の政策・行動を批判する権利はあるが、存在そのものを否定することは民主主義の根本を否定する暴論」だと強く非難しました。
また、同代表が、「第1自民党と第2自民党が改革を競い合う」として維新を「第2自民党」に見立てたことについて「自ら『第2自民党』と認めた。自民党政治を変えるつもりがないことをはっきりと言った。自民党政治を大本から変える共産党が邪魔だということだ」と強調しました。
さらに、戦前の日本が日本共産党を「アカ」や「非国民」だとして弾圧し、治安維持法によって非合法化し、小林多喜二などの党員を拷問で虐殺して侵略戦争に突き進んだことを指摘。「『共産党を日本からなくす』ということは、こういう歴史を繰り返すことだ。共産党だけの問題ではない。民主主義を破壊する暴言を絶対に許さず撤回を求めてたたかい抜く。このような暴言がまかり通る日本にしてはならない。民主主義を守れ。その市民の良識を柴岡候補に託し、埼玉から党派を超えて声を広げていこう」と呼びかけると聴衆からは「そうだ」の声とともに盛大な拍手がわき起こりました。
柴岡氏は「自民党と一体化する知事では国の悪政にものを言うことも、まして県民を守る防波堤になることもできない」と指摘。県民のくらしを支える県政への転換を訴え、▽学校給食費無償化▽18歳までの子ども医療費無料化▽女性の副知事の誕生▽再生可能エネルギーの普及▽学校給食への地場産品の活用―などの政策を紹介。自公政権の悪政とたたかう知事になると強調しました。
これに先だち看護師で子育て世代の女性が「国の悪政から生活を守る柴岡候補が希望。投票して一緒に暮らしを変えよう」と呼びかけ、大きな拍手に包まれました。
日本共産党の伊藤岳参院議員が「健康保険証廃止するなの声を埼玉から国に示しましょう」と訴えました。
街頭演説に参加した男性(38)は「自民公明にものを言える柴岡候補に知事になってもらって県民の生活をよくしてもらいたい」と応援しました。