赤旗2023年6月13日付
白川氏必ず 高松で小池書記局長訴え
日本共産党の小池晃書記局長は11日、高松市で衆院比例四国ブロック(定数6)の白川よう子予定候補とともに街頭演説を行い、「アメリカいいなり」「財界のもうけ最優先」という政治の二つのゆがみに唯一切り込むことができる「日本共産党を伸ばしてこそ、平和、暮らしの願いが実現できる。白川予定候補の議席獲得で政治は必ず変わる。党派を超えて押し上げてください」と訴えました。
小池氏は「共産党は全国の小選挙区でも積極的に候補者を擁立していく」と強調。「『比例は共産党』と大きく広げ抜き、小選挙区でも大きな支援を」と呼びかけました。
白川予定候補は「ぜひとも四国から送り出してください。あきらめず、一緒に政治を変えていこう」と呼びかけました。新社会党香川県本部の井角操委員長がメッセージを寄せ、「私に取りましてこの方(白川氏)の応援しかない」と激励しました。
小池氏は、最終盤の国会では「希代の悪法が次々と強行されている」と告発。外国人の人権を踏みにじり命を危険にさらす改悪入管法が強行的に採決された問題では、今回の改悪で強制送還しやすくすれば、「送還先で弾圧され命を落とす危険がある。親を子どもから引き離し、家族をばらばらにすることも許されない」と述べ、1年後の同法施行を阻止し「国際水準の難民支援体制をつくるために力を合わせよう」と訴えました。
紙の健康保険証を廃止しマイナンバーカードと一体化する改定マイナンバー法については、「マイナ保険証」に別人の情報がひも付けされていた問題を挙げ、「間違った情報で薬が出されれば命に関わる。紙の保険証廃止は撤回を」と訴えました。
小池氏は、法案の根拠そのものが崩れても、「おかまいなしに自民党、公明党、日本維新の会、国民民主党が数の力で押し通している。これでは何のための国会か」と批判しました。
その上で、「この『悪政4党連合』と真正面から対決しているのが日本共産党だ。悪法が強行されても実施を許さない。そして、総選挙で決着をつけよう」と呼びかけました。
子育て支援の財源に話を進めた小池氏は、「高齢者の福祉は豊か」だから子育て世代に社会保障予算を回すとの考えは「根本的に間違っている」と指摘。実際は年金が減らされ、医療・介護の負担は増え続け、高齢者からも悲鳴が上がっており、「世代間の格差でなく、すべての世代で貧困と格差が広がっている」と訴えました。
その上で、「高齢者は生まれたときから高齢者だったわけではなく、若者もいずれは後期高齢者になる。世代間の対立をあおるのはやめよう。社会保障は国の責任で老いも若きも国民の生存権を支えるためにある。5年間で43兆円もの大軍拡と子育ては両立しない。大軍拡はきっぱり中止を」と訴えると会場いっぱいに集まった聴衆からは「そうだ」の声とともに盛大な拍手がわき起こりました。
岸田政権が暮らしを犠牲にしてまで大軍拡に走り、南西諸島へのミサイル配備を進め、「核抑止力」論と決別せず、核兵器禁止条約に背を向けているのは、アメリカの要求に基づいているからだと指摘。「アメリカ言いなり政治から抜け出そう。どんな大国にも堂々とものを言える日本共産党の躍進を」と呼びかけました。
また、財界のもうけ最優先の政治が、非正規雇用拡大や社会保障、教育予算削減などを招き、「経済成長せず、出生率も過去最低、少子化に歯止めがかからず、ジェンダー平等も、気候危機対策でも、世界の足を引っ張る化石のような国にしてしまった」とずばり指摘。「こうした政治のゆがみを、もとから変えられるのは、大企業から1円もお金を受け取らない日本共産党だけだ。岸田政権を解散・総選挙に追い込み、共産党の議席を伸ばして自・公・維新・国民の悪政4党連合に厳しい審判を」と呼びかけました。
白川予定候補訴え
白川予定候補は、四国ブロックの国会議員17人のうち女性議員は1人だけだと指摘し、「今度の総選挙でジェンダー平等社会、多様性の尊重を実現しましょう。女性の声を届けるためにも国会に送ってほしい」と強調。「四国に暮らすみなさんの一つ一つの思いを国政に届けたい。今度こそ、四国から国会へと、風穴を開けさせてください」と支持を呼びかけました。
初めて参加した男性(68)は党が提唱する経済や外交政策に賛同し、「白川さんを国会に送りたい」と話しました。