赤旗2023年6月6日付
政府・与党が外国人の人権を無視する入管法改悪案の強行採決を狙うもとで国会正門前には5日、たくさんの市民が緊急に集まり「強行採決、絶対やめろ」「難民守らぬ政府はいらない」「廃案、廃案、廃案」と声を上げました。
抗議の時間が進むにつれて、参加者の列はどんどん長くなっていき、5500人が参加(主催者発表)しました。千葉県船橋市に住む会社員の女性(23)は、「入管行政や施設の実態を知って黙っていられず、初めてデモに来ました。反対する声を無視して、改悪するなんて許せません」と語りました。
抗議を主催した団体・グループの一つ、反貧困ネットワーク事務局長の瀬戸大作さんは、「私たちは、どんなことがあっても移民、難民の命を守る。野党も最後まで頑張ってほしい」と訴えました。
対案を共同提出している各野党の代表が参加。日本共産党は小池晃書記局長、本村伸子衆院議員、吉良よし子、仁比聡平、山添拓の各参院議員が駆けつけました。
仁比氏は、大阪入管で医師が酩酊(めいてい)しながら診療していた問題も明らかになるなか、国会での審議は尽くされていないと強調。「採決どころではありません。改悪案を廃案に追い込むため、全力を尽くします」と述べました。