赤旗2023年5月30日付
日本共産党の小池晃書記局長は29日の記者会見で、自民党の茂木敏充幹事長が、少子化対策をめぐり「こども金庫」を創設する方針を示したことについて問われ、「金庫をつくっても中身が空っぽだったら意味がない」と厳しく批判しました。
小池氏は「財源はまったく迷走を続けている。入り口である高校生に対する児童手当拡充の財源だけで右往左往しているありさまだ」と指摘。「(財源として)社会保険料の上乗せというが、まったく筋違いの目的外流用だ。増税に対しては国民の大半は反対している」と強調しました。
小池氏は「結局、こうなってしまっているのは、メスを入れるべきところにメスを入れないからだ。富裕層と大企業への優遇と、43兆円の大軍拡に手をつけないから袋小路に陥っている」と述べ、「このままでは、いくら金庫をつくっても中身はいつまでたっても空っぽのままということになるのではないか」と指摘しました。