赤旗2023年4月15日付
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統一地方選の後半戦で東京の板橋区議・区長選、渋谷区議・区長選がいよいよ16日に告示(23日投票)されるのを前に、日本共産党の小池晃書記局長は、両区を駆け抜け、「自民、公明と日本維新の会による大軍拡ストップ、平和への願いは共産党へ。物価高からくらしを守る願いは共産党へ」と、区議予定候補全員の勝利を訴えました。
板橋区で小池氏は、1987年以来、区民と力を合わせて粘り強く運動を広げ、議会で高校生までの医療費無料化条例をこれまで5回提案し、2020年には党区議9人を含む15人の区議で無料化条例を共同提案し、自民党、公明党などの妨害をはねのけ、所得制限なしで18歳までの医療費無料化を実現させたと紹介しました。
また、自公などが区長提案に何でも賛成して、タワーマンション建設など大型開発に今年度だけでも84億円もの税金を投入する一方で、住民からの陳情にはほとんど反対していると告発。区が国保料、介護保険料、学校施設などの利用料値上げ、高齢者の「いこいの家」や児童館の廃止などを行ったことも指摘し、「高齢者と子どもから居場所を奪う冷たい区政だ。佐久ひろみ板橋区長予定候補(無所属新、共産党推薦)を勝利させ、区議会野党第1党の共産党の現有9議席絶対確保で、学校給食無償化や介護保険料、施設利用料の引き下げなど、区民の切実な願いを実現しよう」と呼びかけました。
渋谷区でも小池氏は、渋谷駅周辺整備事業に166億円もの税金を注ぎ込み、国保料などを次々値上げし、住民の声に耳を貸さず渋谷図書館の廃止を強行、トップダウンで学校統廃合まで進める区長に「自公などは、何でも賛成している」と批判。その一方で、「国保料引き上げ反対」「保育所増設を」などの区民の請願には自公などが「何でも反対」していると述べました。
小池氏は、そうしたなかでも4人の党区議団が区民と共同して、今月から医療費無料化の対象を高校生にまで拡大させ、補聴器購入助成も実現したと紹介。共産党が11年前から提案してきた学校給食無償化には、今年3月の区議会で自公などが反対するも、「実施は考えない」としていた区長の態度が世論と共産党の論戦に押されて「必要な判断を行う」と変わってきていると述べ、「あと一歩だ。今度は5人の共産党区議団を実現して、給食無償化を実現しよう」と訴えました。渋谷区長選では、吉田かよこ予定候補(無所属新)への支援を呼びかけました。
小池氏は、敵基地攻撃能力保有を柱とする大軍拡を進める岸田自公政権と、その方針を「まだ生ぬるい」と、さらなる大軍拡をけしかける日本維新の会を批判。13日の北朝鮮の弾道ミサイル発射は「断じて許せない。しかし、ミサイルにミサイルで対抗したらどんどん危険になるだけだ。日本政府はまともな外交をやっていない。戦争の準備ではなく平和の準備を。戦争を止める選挙にしよう」と力を込めました。
板橋・渋谷の区議予定候補訴え
東京都板橋区・ときわ台駅前では、小林おとみ、竹内愛、いわい桐子、荒川なお、吉田豊明、山内えり、石川すみえ、小柳しげる、山田ひでき各区議予定候補が紹介されました。区政について山田区議予定候補、佐久ひろみ区長予定候補(無所属)が語り、支持を訴えました。
渋谷区・笹塚駅ショッピングモール前では、すがの茂、田中まさや、いがらし千代子、牛尾まさみ、海崎はるよ各区議予定候補が何としても全員を押し上げてほしいと訴えました。