赤旗2023年3月5日付
小池書記局長訴え
日本共産党の小池晃書記局長は4日、大阪府東大阪、堺両市で街頭演説し、府知事選でのたつみコータロー予定候補勝利、府議選東大阪市区での、うち海公仁予定候補(現職)の議席絶対確保、堺市議選での6予定候補全員勝利を多くの府民・市民に訴え、街頭は熱気にあふれました。
維新・吉村府政は新型コロナ禍の最中に入院ベッドを2年間で544床を削減ないし回復期病床に転換し、今年度も98床を削減・転換する見込みです。小池氏は「コロナ犠牲者は全国平均の2倍、失われなくていい多くの命が失われた。維新府政の責任は重大だ」と批判。全国に先駆けて国保料を府で一本化させて大幅値上げの危険が生まれていると告発し、「暮らしが大変な時に国保料値上げなどやってはいけない。共産党予定候補全員の勝利、たつみ府知事予定候補の勝利で国保料値上げストップ、値下げを実現しよう」と呼びかけました。
小池氏は、少人数学級や子どもの医療費助成を求める136万人分の請願の93%が、うち海氏ら共産党府議だけが紹介議員となったと語り、「この議席を失えば、93%の府民の声が届かなくなってしまう。まっ暗闇の府議会にさせるわけにはいかない」と警鐘を鳴らしました。
カジノ誘致反対、子どもを競争に追いたてる学力テストの廃止、府立高校つぶし反対を唱え、府独自の少人数学級、特別支援学校新設のため奔走してきたうち海予定候補を「みなさんの力で今度も必ず、東大阪から『舞いあがれ!』と勝たせてください」と訴えました。
小池氏は「定数4に削減された東大阪の議席を、維新、公明、自民に独占させたら、選挙の意味がなくなる。党派を超えて、うち海さんの宝の議席を守り抜こう」と呼びかけました。
さらに小池氏は、2日の参院予算委員会の自身の質問で、敵基地攻撃能力の保有と大軍拡を進める岸田政権が、日本中の自衛隊基地司令部を地下化して核攻撃にも耐えられる計画を認めたことを報告。大阪府では陸上自衛隊八尾駐屯地と和泉市の信太山駐屯地が含まれると指摘し、全国130カ所で長射程ミサイルの弾薬庫建設計画があり、来年度予算に、京都府精華町の祝園分屯地での調査費用が含まれていると告発しました。
小池氏は「ロシアによるウクライナ侵略でも弾薬庫が真っ先に狙われた。基地の周りで暮らす住民の命はどうなってもいいのか」「暮らしも平和も経済も壊す戦争国家づくりを止めよう」と呼びかけました。
また小池氏は、放送法の解釈をめぐり特定の番組に介入できるよう、安倍政権が総務省に圧力をかけていたとされる疑惑に言及。「まずは、今の政府が真相を明らかにすべきだ。報道の自由は民主主義の根幹だ。放送法の基本理念をゆがめ、政権の都合のいい番組ばかり作るような国にしてはいけない」と主張しました。
たつみ知事予定候補 うち海府議訴え
たつみコータロー知事予定候補は「私が知事になったら、その日のうちにカジノ計画は撤回させます」「パブリック(公)を再生させたい」と述べ、疑惑まみれのカジノや高校つぶしではなく、教育充実、中小企業支援をと力を込めました。
東大阪市・近鉄布施駅前では、うち海公仁府議がコロナ感染死者数が全国最悪なのに、対策の「自己責任論」を先取りする維新府政を批判し「命を全力で守る」「カジノはいらない」と訴え。社民党府連の長崎由美子代表が応援演説をしました。
堺市・南海堺東駅前では、堺市議選をたたかう森田こういち、藤本さちこ両市議、藤本ケン、林原とおる、いぬい友美、森流星各予定候補が「ベイエリア開発より貧困と格差の是正こそ」「力を合わせれば生活サービス改悪をはね返し良くすることができる」と6人全員の勝利を訴えました。