赤旗2023年1月4日付
反貧困ネットワークは3日、行政支援の窓口が閉まっている年末年始の緊急支援の一環として、移動相談会「ひといきバス」を東京都内で走らせました。12月30日に続いて2回目。都内3カ所で開催し、大田区の蒲田駅前では、ボランティアのスタッフらが弁当やあたたかい飲み物のほか、防寒のための衣類などを配りました。
1カ月もの間、蒲田駅前のネットカフェで寝泊まりをして生活していたという54歳の女性は「貯金を切り崩してきたが、今の所持金は1万円しかない」と危機感を募らせます。「生活保護の申請には後ろめたさがあった。でもこのままでは大変。早く申請に行こうと思います」と話しました。
「おにぎりとお菓子がいっぱい入っていてうれしかった」と話すのは、8歳と6歳の兄弟。30代の母親と一緒に通りかかったところを訪れていました。母親は「昨年以降、電気代が上がって、いろいろと節約する毎日です。年明けから無料の食料支援があるのは本当にありがたい」と笑顔で話していました。
弁当をもらったという都内のデイサービスで働く20代の介護職員の女性は、「働く人の中でも物価高で貧困に陥っていると思う。介護の現場で働く人の処遇をもっと上げてほしいです」と語りました。
小池・谷川氏が医療相談に参加
日本共産党の小池晃書記局長・参院議員、谷川智行・党都委員会新型コロナウイルス対策本部長もスタッフとして参加。医師として医療相談にのり、血圧を測り、健康状態を尋ねました。