赤旗2023年1月3日付
（写真）激励にこたえる（左２人目から）小池、さいとうの両氏と各予定候補＝２日、千葉県市川市 |
日本共産党の小池晃書記局長は２日、千葉県市川市で行われた新春街頭演説会で、４月に行われる衆院千葉５区（市川市、浦安市）補欠選挙に立候補を表明したさいとう和子元衆院議員の応援にかけつけ、市民に支持を訴えました。
同補選は、自民党の薗浦健太郎議員の辞職にともなうもの。同氏は、政治資金パーティーの収入などを政治団体の収支報告書に過少記載したとして、政治資金規正法違反罪で公民権停止３年の略式命令を受けています。
本八幡駅前でマイクを握った小池氏は、岸田文雄首相が１日の年頭の所感で、「積み残してきた多くの難しい問題、『先送りできない問題』に正面から立ち向かい、一つ一つ答えを出していく」と述べたことを取り上げ、「積み残したことというなら、自民党と統一協会の癒着の全面解明をすべきではないか。『先送りできない課題』に答えを出すというのなら、『政治とカネ』の問題に決着をつけることこそ、今年、首相がやるべきことではないか」と強調しました。
小池氏は「４０００万円にものぼるパーティー収入が政治資金収支報告書に記載されていない問題が解明されていない。薗浦氏は、それを何に使ったのか、なぜ辞めるのかも説明せず辞めてしまった」と批判。また、自民党は、東京地検特捜部の捜査が行われていたにもかかわらず、１年半以上、同氏を役職につけ、問題が起きると離党させ議員をやめさせて涼しい顔をしているとして、「臭いものにふたは許されない。真相を解明するのが自民党の責任だ」と主張しました。
その上で、企業・団体献金とともに政治資金パーティーの禁止、政党助成金の廃止を訴え、「『政治とカネ』の問題、自民党のやり方は許せないというみなさんの思いを、さいとう和子さんに託してください」とよびかけました。
岸田政権が進める敵基地攻撃能力保有・大軍拡について小池氏は、来年度の軍事費が６兆８０００億円と、今年度から１兆４０００億円増え、第２次安倍政権時に１０年間で６９００億円増やした２倍を超える軍事費を１年で増やしたと告発し、「とんでもない大軍拡をやろうとしている」と批判。「大軍拡のために暮らしの予算を削り増税する。暮らしも平和も壊すやり方を、力をあわせて変えていく選挙にしよう。大軍拡、敵基地攻撃はだめだという願いをさいとうさんに」と訴えました。
さいとう予定候補・浅野予定候補ら訴え
さいとう予定候補は「企業・団体献金を受け取り大型開発や軍拡にお金を湯水のごとく注ぐ。政治が国民の生活実感とかけ離れたものになっている」「力やお金のある者が牛耳る政治を変える、その願いを託してほしい」と語りました。
街頭演説会には浅野ふみ子県議予定候補、清水みな子、ひろた徳子、やなぎ美智子、泉せいじ、とくたけ純平の市川市議選５予定候補が並び、統一地方選勝利にむけた支援を訴えました。