赤旗2022年12月19日付
来年4月の統一地方選の勝利・躍進に向け、日本共産党の小池晃書記局長が18日、千葉県柏市の柏駅東口デッキで街頭演説しました。雨が上がり冷え込む中、「日本共産党を伸ばして、暮らしも経済も憲法も平和も破壊する岸田政権による『戦争国家づくり』を止めよう」との呼びかけに、聴衆の輪が広がりました。
小池氏は、岸田内閣が16日に閣議決定した安保3文書について「骨抜きの専守防衛」(朝日)、「かすむ専守防衛」(毎日)などとメディアが警鐘を鳴らしていることを紹介。「日本が攻撃されていなくても、米国が始めた戦争で敵基地攻撃を行えば、相手国から見れば明白な先制攻撃だ。日本を全面戦争に巻き込むことになる」と指摘。「国民的議論も国会審議もなく『専守防衛』を投げすてることなど言語道断だ。閣議決定の撤回を求める」と力を込めました。
さらに「政治の責任は、戦争を防ぐこと。そのための徹底的な外交努力が必要」と強調。中国を排除せず東アジア安全保障の仕組みをつくるという党の「外交ビジョン」を紹介し、「これは夢物語ではない」として、東南アジアでの友好協力条約やアジア政党国際会議「宣言」を説明しました。
「暮らしが大変です」と述べた小池氏は、「賃金が物価高に追い付いていないのに、岸田政権は無為無策。急がれるのは賃上げと消費税減税だ」と強調しました。さらに統一協会と自民党との癒着や被害者救済、原発の再稼働や新増設での暴走などについて縦横に語りました。
小池氏は千葉県政について「全国5位の財政力がありながら、老人福祉費、教育費など軒並み最下位クラス。一方で不要不急の巨大道路建設、大企業への1社当たり70億円の立地補助をしている」と批判。「この県政に何でも賛成の、共産党以外はオール与党の県議会の中で、提案と論戦でリードしてきたのが共産党県議団だ」と強調しました。
小池氏は、党県議団の33回に及ぶコロナ対策の申し入れで「いつでも、だれでも無料」の検査拡大、県と市町村の共同で学校給食費の第3子以降無料化、危機的な教員不足解消の「提言」で来年度の小学校教員採用数136人増などを実現させたと紹介しました。その上で「逆立ち県政をただすためには、強力な県議団がどうしても必要だ」と、柏市区の加藤英雄予定候補含め現有2から5議席への必勝を呼びかけ。また流山市議選4予定候補と8月の柏市議選の5予定候補の全員勝利を訴えました。
演説を聞いた市内の女性(67)は「話が心にしみた。安保3文書は許せない。共産党にもっと大きくなってほしい」と話しました。
加藤県議予定候補が訴え
加藤氏は「党県議団は毎年、県予算の組み替えを提案してきた。今年度の2兆2000億円の0・95%(200億円)で福祉、医療、教育などの拡充を。税金の使い方を根本から切り替えよと県に迫れるのは共産党だけ。大軍拡ストップ、暮らし守れの声は、共産党に託してください」と力を込めました。