赤旗2022年12月3日付
小池・田村貴昭両氏あいさつ
損保代理店の安定した経営とセーフティーネットとしての役割を考える院内集会が2日、国会内で開かれ、全国から損保代理店の経営者ら90人以上が参加しました。
院内集会実行委員会の大江金男氏(元岐阜県損害保険代理業協会会長)が開会あいさつ。「大きな災害が続くもとで損保代理店の役割は一層重要だ。損保産業・代理店の現状と未来を考えていきたい」と呼びかけました。
基調報告した兵庫県立大学の松浦章客員研究員は、手数料の減額を可能にする「手数料ポイント制度」により、多くの代理店の安定した経営が困難になっていると指摘。また、大手損保の一方的な代理店統廃合の強要で経営の自主性が失われているとして、「損保産業の根幹のセーフティーネットという社会的役割を阻害している」と訴えました。
参加者からは、「『ポイント制度』の評価項目とウェイト(重要性)が毎年変わり、営業活動が翻弄(ほんろう)され、本来の顧客本位の活動ができない」「『ポイント制度』が始まってから従業員を雇うことができなくなった」などの実態が報告されました。
集会には各党の国会議員が出席。日本共産党からは小池晃書記局長、田村貴昭衆院議員が参加し、あいさつ。小池氏は「現場の運動と国会での党派を超えた取り組みが大手損保の代理店いじめを是正させてきた。引き続き全力で頑張る」と決意を表明しました。