赤旗2022年12月1日付
物価高騰などで苦しむ国民生活をないがしろにしながら、改憲・大軍拡へと突き進む岸田政権に抗議する集会が30日、東京・日比谷野外音楽堂で行われました。雨のなか、「軍拡NO!」などが書かれたプラカードを手に1500人(主催者発表)が参加。国会請願デモを行い、「市民と野党が力をあわせて、改憲・大軍拡をストップしよう」と野党とエール交換しました。
小池氏あいさつ
主催者を代表して、総がかり行動実行委員会の勝島一博さん(戦争をさせない1000人委員会)は、軍事費2倍化や、専守防衛を投げ捨てる「安保3文書」改定など、「岸田政権による改憲と軍拡阻止に全力をあげよう」と訴えました。
日本共産党の小池晃書記局長、立憲民主党の近藤昭一衆院議員、れいわ新選組の櫛渕万里衆院議員、社民党の新垣邦男衆院議員、沖縄の風の伊波洋一参院議員があいさつし、沖縄の風の高良鉄美参院議員が参加。
小池氏は、相次ぐ大臣辞任、連日のような「政治とカネ」の疑惑報道にくわえ、統一協会が悪らつな政治の背後にいたことがはっきりしたと強調し、「カルト癒着政治、金まみれ政治を終わりにしよう。岸田内閣を倒そう」と訴え。岸田内閣が大軍拡、敵基地攻撃能力の保有をねらっていることを批判し、「日本を『戦争する国』にするたくらみを許さない。そのために野党は一致結束して、市民のみなさんと力をあわせて必ず改憲のたくらみを葬ろう」とよびかけました。
市民の発言で、ジャーナリストの有田芳生さんは、自民党と統一協会の長年の関係を告発し、「みんなで戦後史の闇を明らかにして、日本の政治を変えよう」と訴え。「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」会長の山内光典さんは、住民無視で米軍施設などの移転強行は「容認できない。白紙撤回を求める」と語りました。
千葉県柏市から参加した女性(71)は、「国民の暮らしより軍事を優先する岸田政権が許せません。声をあげていきたい」と話しました。