赤旗2022年11月12日付
日本共産党の小池晃書記局長は11日、葉梨康弘法相の辞任報道をうけて国会内で記者会見し、「葉梨法相の辞任は当然だが、任命責任をとらず追及から逃げてきた岸田文雄首相の姿勢が問われる。予算委員会を開催し、首相がこの間の経過を説明すべきだ」と表明しました。
小池氏は、「(法相は)死刑のはんこを押す地味な役職」などと発言した葉梨氏に法相の資格は全くないと指摘。発言は9日夜にされており、「本来であれば、岸田首相が直ちに更迭し、国会に対して自らの任命責任を明らかにする対応をすべきだった」と述べました。
ところが岸田首相は11日の参院本会議でも葉梨氏の罷免を拒否し、同日の衆院法務委員会では葉梨氏も辞任を拒み続けてきたとして、「直前までのらりくらりと対応し、終わるや否や『本人が辞任を申し出た』という形で辞めさせるという対応だ」と批判。「本人の説明責任だとして自ら任命した責任を棚に上げ、追及から逃げ続けた。『決断と実行』というが、決断しない、説明しない、実行しない。これが岸田首相のやり方かと言わざるを得ない」と指摘しました。
小池氏は、統一協会との癒着の発覚が相次いだ山際大志郎前経済再生相を岸田首相が事実上更迭した際の対応も「今回と同じだった」とし、「もはや岸田首相自身の問題だと言わざるを得ない。首相としての資質はない」と述べました。
今後の対応については、「外遊は中止し、補正予算審議の前に予算委員会を開くべきだ」と主張。大臣の事実上の更迭は山際氏に続き2度目であり、「予算委員会でこの間の経緯について首相が説明し疑問に答えるべきだ」と述べました。
また「政治とカネ」をめぐる疑惑が噴出している寺田稔総務相、秋葉賢也復興相の問題もあるとして、「徹底的に疑惑に正面から答えることを求めたい」と語りました。