赤旗2022年11月11日付
日本共産党の小池晃書記局長は10日、国会内で記者会見し、葉梨康弘法相が「法相は死刑のはんこを押す地味な役職だ」と発言したことについて問われ、「発言を撤回してすむ話ではない。葉梨氏は大臣の職責をになう資質がまったくないと言わざるを得ない。資質がない人がいくら発言を撤回しても、解決にはならない」として、「こういう人物を法相に据えておくことは法務行政にとって重大な支障になる」「即罷免すべきだ」と述べました。
小池氏は、「死刑執行命令は法務大臣の職責の中でも本当に重いものだ。それを軽んじる発言をしたこと自体、法務大臣の資格は全くない」と指摘。さらに、「政治資金パーティーのような場で軽々しく死刑執行について発言すること自体、大臣の資質どころか、人として本当に許しがたい」と強調しました。
また、小池氏は、葉梨法相が「法相になってもお金は集まらない。なかなか票も入らない」との発言は撤回していないことをあげ、「金を集めるために法相になっているのか、票を集めるために法相になっているのかと言われても仕方がない」と指摘しました。
「政治とカネ」をめぐる疑惑が噴出している寺田稔総務相と、葉梨法相はともに岸田文雄首相と同じ「宏池会」に所属しているとして、「岸田首相にきわめて近いところから、次々と大臣の根本的資質にかかわる問題が出てくることは、岸田政権の重大な問題だ。岸田首相の任命責任が厳しく問われている」と主張しました。