赤旗2022年10月30日付
日本共産党の小池晃書記局長は29日、川崎市中原区の武蔵小杉駅前で街頭演説を行いました。小池氏は「統一地方選は県議会も川崎市議会も1票を争う大激戦。県議会では現有5議席を絶対に守り、さらに議席増を、川崎市議会では現有11議席を守り抜こう」と訴え、駅前広場に集まった聴衆から拍手が湧き起こりました。君嶋ちか子県議、渡辺学、市古次郎、おおば裕子各川崎市議も訴えました。
県政をめぐって小池氏は、東京都は子ども医療費助成を18歳まで広げたが、神奈川県としては就学前までにとどまっていると指摘。人口当たりの病院ベッド数も、看護師・保健師の数も全国最下位である一方で、リニア中央新幹線関連の大型開発や国が進める大企業誘致には熱心で、雇用を増やそうともせず、県民に冷たい県政を続けていると批判。
党県議団はオール与党の県議会の中で、県民の命と暮らしを守り、国の悪政にストップをかける大きな役割を果たしてきたと語り、労働行政の専門家の経験を生かして実績を積み重ねてきた君嶋ちか子県議の中原区での再選を必ずと訴えました。
川崎市政をめぐって小池氏は、財政力は政令市トップだが、臨海部開発に多額の支出を続け、市民生活を支える施策の充実には背を向けていると批判。
党市議団が市民と力を合わせた粘り強い論戦で、来年度から子どもの医療費助成を中学校卒業まで拡大させた実績を紹介。渡辺、市古、おおばの3市議を含む党市議11人全員勝利で、窓口一部負担をなくして中学卒業まで子ども医療費を完全に無料化し、さらに高校卒業まで拡大させようと訴えました。
国政をめぐって小池氏は、反社会的カルト集団の統一協会との癒着が明らかとなった、川崎市が地元の山際大志郎氏がようやく辞任したが、いまだに一言の反省もないと批判。山際氏を大臣にし、だらだらと続けさせた岸田文雄首相の責任は重大だと指摘しました。
統一協会との癒着、憲法違反の「国葬」強行、コロナ対策にも物価高にも無為無策の岸田自公政権に国民の批判は高まり、内閣支持率は急降下していることを挙げ、政治の潮目が変わりつつあると指摘。共産党の市議、県議が常に住民の立場で役割を果たせるのは、不屈、自己改革、国民の共同を100年間貫いてきたからだと強調し、「なにがなんでも統一地方選で勝利し、川崎から岸田政権ノーの審判を下そう」と呼びかけました。
君嶋県議ら訴え
君嶋氏は「党県議、市議の全員勝利で、安心して暮らし、働き続けられる社会を実現しよう」と訴え。おおば、市古、渡辺の3市議も、市民の命と暮らしを守るために市議選を勝ち抜く決意を訴えました。
「以前は自民党に投票していた」という幸区の男性(59)は「候補者の演説に迫力があり、一人ひとり個性豊か。共産党は筋が通っていて、100年の歴史はだてではないと感じた」と話しました。