赤旗2022年10月27日付
日本共産党の小池晃書記局長は26日、愛知県の名古屋駅前で街頭演説し、「来年1月の県知事選挙、来年4月の統一地方選挙でどうか勝たせてください。愛知県議会に共産党の議席を取り戻し、議会をよみがえらせ、名古屋から岸田政権ノーの審判を下そう」と訴えました。全国唯一の県議空白克服を目指す、わしの恵子前県議が決意を表明し、予定候補らが紹介されました。夜のとばりが下りる中、駅前ロータリーに広がった聴衆から声援と拍手が湧き起こりました。
小池氏は、2019年の統一地方選で議席に届かず、愛知県議会で共産党の議席が空白になったことに触れ、「共産党の議員がいるといないでは大違いだ」と訴え。これまで4年間で92件あった住民の請願が、共産党の議席がなくなってからの3年間では11件しか届いていないと指摘し、「コロナ禍で苦しむ中小業者支援の請願署名を集めたのに、誰も紹介議員になってくれなかった―こんな声が出ています」と批判しました。
大村秀章知事のもと、医療・介護・福祉の削減が進められてきたとして、「かつては愛知県にも看護学生の学費を支援する『看護就学金制度』があり、共産党は存続・拡充を求めていたが、4年前に共産党議員がいなくなった途端に廃止された」と告発。大企業優遇、大規模開発に熱中する冷たい県政を転換するために、共産党の議席を取り戻し、暮らしと経済を立て直そうと力を込めました。
名古屋市では、河村たかし市長が過去の侵略戦争、植民地支配を肯定する異常な言動を繰り返していると批判し、「自民、公明や、市長いいなりの減税日本でなく、ものが言える議員が必要だ」と訴え。名古屋市議選は議案提案権を持つ6議席の獲得に向け、さらなる議席増を目指そうと呼びかけました。
国政をめぐって小池書記局長は、統一協会と自民党の癒着に言及。経済再生担当相を辞任した山際大志郎氏が、名古屋市のイベントで統一協会の韓鶴子総裁と面会していたことなどを指摘し、「いまだに一言の反省もないではないか。なぜこのような人を大臣にしたのか。なぜだらだらと続けさせてきたのか。岸田(文雄)首相の責任は極めて重い」と批判しました。
統一協会の関連団体が自民党議員に対して国政選挙の際に事実上の「政策協定」を結ぶよう「推薦確認書」に署名を求めていた問題について「こともあろうに統一協会に対する規制の法案を所管する消費者担当の副大臣(大串正樹氏)が署名していたことが、今日の国会で明らかになった」と指摘。深刻な癒着の実態の徹底的な調査が必要だとして、「疑惑の全面解明、民主主義守れの願いを日本共産党へと託してください」と力強く訴えました。
わしの前県議 田口市議訴え
愛知県議選で激選の名古屋市西区(定数2)から前回失った議席の奪還をめざす、わしの恵子前県議は、どんな時も弱い立場の人の味方になろうと市議6期、県議1期を務めてきたと強調。福祉後回しの県政のもとコロナ禍で医療のぜい弱さが露呈したと指摘し、「コロナで苦しんでいる人たちの声を議会で届けられず本当に悔しかった」と述べ、議席を取り戻し県民の願いが届く政治実現への決意を訴えました。
名古屋市議選予定候補者を代表して田口かずと市議団長が必勝への思いを語りました。