赤旗2022年10月25日付
小池書記局長が会見
日本共産党の小池晃書記局長は24日、国会内で記者会見し、立憲民主党の泉健太代表が講演(21日)で「日本維新の会は改憲政党ではあるが、実はそんなに差がない」「決定的な対立ではない」と述べ、憲法9条について「必要であれば憲法審査会の中で議論すればよい」と語ったことについて問われ、「市民と野党の共闘の発展を願い、国民の期待に野党として応えていく立場から」として2点を述べました。
小池氏は1点目として、日本共産党が6中総決定で日本維新の会について「『野党』を名乗りながら、自民党以上の右翼的立場に立って大軍拡と改憲の先兵となり、野党共闘攻撃の先兵となっている」とし、野党がこうした「自公政権の『補完勢力』とは、正面からたたかう立場に立つべき」だと提起したことを指摘。維新との関係では、「国会の民主的な運営などで個別に一致する点があれば共同の行動を取ることはあり得る」としつつ、「『維新』の政治的な基本的立場は明らかな与党の補完勢力であり、正面から対決し打ち破っていく相手だ」と強調しました。「ましてや、改憲の突撃隊の役割を果たしている維新と、憲法をめぐって協力する余地などまったく存在しない」と主張しました。
その上で泉代表の「実はそんなに差がない」「決定的な対立はない」という発言について、「これでは、憲法の問題で維新の会と協力の余地があると表明したことになる。本気でそんなことを考えているとすれば、とんでもない考え違いになる」と指摘しました。
小池氏は2点目として、泉代表が「国会の憲法審で9条を議論すればよい」と述べたことについて、「立憲主義を否定してきた安倍・菅政権を引き継ぐ現政権のもとでは、憲法改定についてまともな議論を行う条件はない」と強調。「改憲発議を目的とする憲法審で9条の議論を行うことは、9条改憲に道を開くという危険なことになる」と強く警鐘を鳴らしました。