赤旗2022年10月13日付
政治決断で100%自然エネ可能
日本共産党のインターネット番組「生放送!とことん共産党」が11日夜、「気候危機、いま止める。『エネルギーの転換は革命だ』」をテーマに放送され、農業と自然エネルギーを組み合わせた営農型太陽光発電に取り組む社会起業家の小山田大和さんをゲストに迎え、小池晃書記局長と語り合いました。司会は朝岡晶子さん。
小山田氏が代表を務める「小田原かなごてファーム」=神奈川県小田原市=では、耕作放棄地を利用して、農地の上にソーラーパネルを設置し、無農薬でコメやミカンを栽培。コメは地元の酒蔵で日本酒にしています。発電した電気は自営の農業カフェに使ったり、売電したりしています。
地域資源生かす
小山田氏は地域の資源を生かした小規模発電にこだわります。発電所を分散し、既存のエネルギーの仕組みを大きく転換させる必要があると指摘。「今までの価値観や暮らし方をガラッと変えるぐらいのインパクトが再生可能エネルギーにはある。だから“革命”だ」と力を込めました。
小池氏は、高知県で地域循環型の発電の取り組みを視察した経験を語り、「再エネの普及は地域経済全体のあり方を変えていく」と応じました。
原発推進は逆行
「保守」だと自認する小山田氏。「大事なものを守るのが保守」と強調し、今の自民党政治を厳しく批判。国の未来を守るためには食料やエネルギーの安全保障を考えるべきだと訴えました。
小池氏は国会での代表質問でも取り上げたとして、岸田政権が「急速に原発にかじを切っている」と述べ、原発推進や石炭火力は再エネの普及や気候危機に「全く逆行だ」と強調しました。
小山田氏は「自然エネルギー100%の社会は必ずできる。政治が(原発や石炭火力を)やめる決断をしないとダメだ」と語りました。
番組では党創立100周年に触れ、小池氏は「不屈、自己改革、国民との共同の100年だった。この方向こそ日本の未来を切り開く」と力を込めると、小山田氏も野党共闘などの日本共産党の役割にエールを送りました。