赤旗2022年9月13日付
日本共産党の小池晃書記局長は１２日、国会内の記者会見で、沖縄県知事選で名護市辺野古の米軍新基地建設反対を掲げる玉城デニー知事が再選したことに関して、松野博一官房長官が会見で「辺野古移設が唯一の解決策だ」と政府の立場を述べたことについて問われ、「いかなる選挙結果が出ようとも一顧だにしない。岸田政権は聞く耳を持たない、独裁政治だ」と厳しく批判しました。
小池氏は、岸田文雄首相が辺野古新基地建設について「県民の理解を得るために努力していく」と述べたことについて「県民が理解できないからこういう結果が出ている。この間、県知事選や参院選の沖縄選挙区など全県レベルの選挙で、連続して明確な県民の民意が示されている」と指摘しました。さらに、「自公が擁立した佐喜真淳候補は『辺野古推進』を公言してたたかい大敗した。この結果に耳を傾けないのは、民主主義の政府ではない」と批判しました。
その上で、「今回の結果は、玉城デニー知事が選挙後の記者会見で述べたように『県民の思いは１ミリもぶれていないという結果』を示すものだった」と強調。「間違いなく辺野古新基地建設が大きな争点となった中で、県議の補欠選挙でもデニー与党を多数にするという選択を県民がした。じたばたせずに辺野古新基地建設は断念し、普天間基地は即時閉鎖・撤去を決断すべきだ」と述べました。