赤旗2022年9月9日付
宜野湾市長選、ナカニシ氏必ず
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勝敗を決する「三日攻防」に入った沖縄県知事選(11日)で「オール沖縄」の玉城デニー知事の再選と、同日投票の沖縄統一地方選で、デニー県政を支える日本共産党の勝利を何としても勝ち取ろうと、日本共産党の小池晃書記局長は8日、沖縄入りしました。同日は宜野湾市の宮城マサル、名護市の、よしい俊平両候補、「オール沖縄」のナカニシ春雅宜野湾市長候補の必勝を訴えました。投票日にかけて台風が接近する動きもあり、足を運んだ多くの聴衆に「どうか期日前投票に足を運んでいただき、広げに広げてください」とよびかけました。
小池氏は、デニー知事が7日の総決起集会で「(辺野古新基地反対の)民意は1ミリもブレていないことを示そう」と表明したことを受け、「名護でも宜野湾でも、民意は1ミリもぶれていないと示そう」と訴え。普天間基地をめぐっては、欠陥が明らかになりながら飛行再開したオスプレイに加え、米軍基地から流出した有毒な有機フッ素化合物(PFOSなど)による土壌・水の汚染を挙げ、「空はオスプレイ、水はPFOS。こんな米軍の横暴を許すわけにいかない」と批判。デニー県政と協力して、基地への立ち入り調査や住民の血中濃度測定などを掲げるナカニシ市長の実現で、「安全な空、安全な水を取り戻そう」と力を込めました。
小池氏は、岸田文雄首相が反社会的組織の統一協会と「関係を断つ」と言いながら、自公が統一協会とズブズブの関係にある佐喜真淳氏を応援していることを厳しく批判。「こんな人を絶対に知事にしてはいけない。やはり知事はデニーさん、市議には統一協会と対峙(たいじ)してきた共産党を」と訴えました。
デニー県政の奮闘について、小池氏は、「誰一人取り残さない優しい沖縄」を掲げ、中学卒業までの医療費無料化や子どもの貧困基金を30億円から60億円まで積み増したことなどを挙げ、「これこそ沖縄経済を元気にする道だ」と指摘。「県政不況だ」と言いながら、自ら沖縄振興費を削ってきた自公・岸田政権を厳しく批判しました。
また、辺野古新基地建設でも、米議会調査局が軟弱地盤などの問題で「物理的に困難」とする報告書を繰り返し提出、日本政府も有識者との意見交換で、費用対効果の面で「疑問」とする意見が出たと公表するなど、デニー知事が辺野古に新基地を造らせないと4年間訴えてきたことが「日米両政府を動かし始めている」と指摘。「ここががんばりどころです。デニーさんの再選で、辺野古を完全に断念させ、普天間は即時運用停止、閉鎖撤去させよう」と主張しました。
小池氏は宜野湾の宮城マサル候補について、市民団体の代表としてPFASの問題に取り組み、農家としてレンコンや田芋(ターム)を守り、普天間爆音訴訟の原告としても奮闘していると紹介。名護の、よしい俊平候補は、辺野古新基地反対「オール名護」の若き代表であり、2度にわたって国保税引き上げを延期させるなど、「絶対に失うことはできない宝の議席だ」と押し上げました。